MWC(Mobile World Congress、モバイルワールドコングレス)の開幕が近づいていて、各種モバイル・デジタル製品に関する情報が飛び交っている。そんな中、フォーブス(Forbes)の2月22日の報道によると、先週を振り返ってみればAppleが3月頭に一連の新製品をリリースするという噂の意味が読めてくるという。
3月の新製品発表イベントはAppleにとってはチャンス?
過去数年間、私たちは3月のAppleの新製品発表スペシャルイベントで、iPhone SE、Apple Watch(発表ではなく発売)、iPad Proなどの登場を目の当たりにしてきた。しかしここ数年揺るがない9月に固定されたiPhoneの発表イベントに比べると、3月のイベントでは決まった製品の発表があるわけではなく、9月から半年経って行うイベントとして定期的な習慣となってきただけのようなところもある。
しかし3月はAppleにとっては実はチャンスの時期ともいえるのだ。
MWCで発表されるデバイスへの対抗という意味で3月の製品発表は重要
3月の発表イベントは、ちょうどMWCの1週間後と噂されている。多くのメーカーがMWCで新しいハイエンド端末を発表する予定だ。LGやソニー(SONY)、ファーウェイ(HUAWEI)なども、当然そこで最新機種を発表するものとみられる。これらの中で何らかの素晴らしい新製品が出た場合は、Appleは3月の発表イベントでその注意力をまた自分に引き戻さなければならない。
その際に、9月に発表・リリースされたフラッグシップ級のiPhone(今年の場合はiPhone 7/iPhone 7 Plus)がいかに先進的であるか、そしてその能力が後発の他社のハイエンド端末に劣らないことを主張するチャンスでもあるのだ。
今年から復帰するNOKIAに対してはiPhone SEのアップデートで対抗か
今年のMWCでは、あのノキア(NOKIA)の復帰が最大の話題となっている。しかし報道によれば、新機種のHMD Globalはミドルクラスのデバイスで、NOKIA 6のような位置づけであるという。その競争相手として、iPhone SEにはもっと多くの内蔵ストレージ(メモリ)を搭載するようにして、Appleはノキアの挑戦を受ける可能性がある。
サムスンのタブレットデバイスに対して、iPad Proのアップデートで対抗か
そしてAppleの最大のライバルのサムスン(SAMSUNG)だが、MWCでは主力フラッグシップ機種のGalaxy S8が発表されることはないとみられているものの、Galaxy Tab Pro S2(タブレットデバイス)はリリース発表されるものとみられており、このデバイスにはWindows 10が搭載されるもようだ。となれば、Appleは当然ながらここでiPad Proシリーズを更新して、それに対抗する可能性がある。
画蛇添足 One more thing…
ただ、こんな他社製品を意識してそれに被せるようなやり方、また1年に1回だけでは株価に影響するので株主のために仕事してますよ、ほっといてるわけじゃないですよ、という報告会のような3月の発表イベントをやるようだったら、それはAppleの、特に創業者のスティーブ・ジョブズの風格に反するような気もする。
3月の発表イベントが本当に開催されたとして、本当にiPad Pro 2とiPhone SE(またMacBookなど)の機能アップデートくらいで終わったら、つまり何らかの驚くような新機能でもない限り、正直殆ど見るものがないイベントになってしまうかもしれない。
記事は以上。
(記事情報元:Forbes)