iPhone 6sの需要に陰り?Appleが部品の発注を10%削減か

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CNBCの報道によると、クレディ・スイス銀行(Credit Suisse)が昨日、短期的に見るとAppleは少々面倒なことになっていると投資レポートで伝えているようだ。

iPhone6s

Apple、iPhoneの部品発注を10%削減、iPhone 6sの販売台数予測下方修正

クレディ・スイス銀行のレポートによれば、AppleはiPhoneの部品の発注を最大で10%下方修正しているとのことだ。「発注の削減は、iPhone 6sの需要が弱まってきているからだ。AppleのiPhoneの2015Q4の生産台数を8,000万台以下と見積もっており、来年のQ1では5,500万台〜6,000万台まで落ちるとみている」という。

クレディ・スイス銀行は更に、AppleのiPhoneの2016年の販売台数予想を2.42億台から2.22億台に下方修正しており、2017年の販売台数は2016年よりも6%増えると予測している。「我々は、この調整をiPhone 6s/6s Plusの”疲労”している売れ行きの傾向を反映していると確信している」とも。

Apple株は下がるが下がってきたところが買い?

しかし、クレディ・スイス銀行はこのことによってApple株を売るのではなく、下がってきたところを買うように勧めている。

「我々はAppleの株価が将来数四半期にわたって100〜130ドルの間を揺れ動くことを認めるが、株価の下落は魅力的な買いポイントとなるだろう。具体的には、Appleによるローン支払いがiPhoneの販売数量の増加を加速し、これが数四半期後のiPhoneのアップデートを促進するだろう。更に、このローン支払いの仕組みそのものがiPhoneユーザのアップデートを加速すると信じている」とクレディ・スイス銀行はレポートで述べている。

ちなみにAppleの株価は今週月曜の午後に3.5%も下落した。

画蛇添足 One more thing…

クレディ・スイス銀行のレポートでも、Appleが部品の発注を何に対して10%削減したのかがよくわからないのが問題だ。もし初期ロットに対して10%削減なら全然問題ない。なぜなら初期ロットよりも継続ロットの方が台数が減るのは当たり前のことだからだ。もしこれまでAppleがサプライヤーにフォーキャストで出していた発注を10%削減していたとしたら、正に売上げ予測の下方修正だと考えていいだろう。

iPhone 6s/6s Plusは、私個人としてはRAMが2GBになったことで非常にマルチタスクが安定したため、iPhone 6/6 Plusより重宝しているが、正直3D TouchやLive Photoなどの新しい機能は殆ど使っていないため、そのためだけに新しくiPhone 6s/6s Plusを買い直すかどうかは微妙なところ。そのあたりがiPhone 6s/6s Plusの買い控えを招いているのかもしれない。あとはChipgateなどの醜聞も影響しているのかもしれない。

なお、クレディ・スイス銀行のようなAppleに関する株価レポートは全部眉唾或いは操作だと思っていいと思う。基本的に株価についてのいわゆる証券会社や投資信託会社によるレポートというのは信じてはいけない。なぜなら株価の取引はほぼ全てコンピュータがコンマ以下の秒数スピードで判断しており、人間が判断する余地など殆どないためで、株式市場の仕組みから考えても得する人がいれば必ず損する人がいて、全体的に見ればその天秤のかけかえをしているだけなのだ。そしてレポートが出てくるということは結局その答申などを通じて株式市場に投資させたいだけで、悪く言えばカモを作りだそうとしているとしか思えないからだ。

あのよくAppleの次世代製品の情報をあてる台湾のアナリストMing-Chi Kuoが所属するKGI証券のレポートも同じだ。次世代製品のスペックだけ参考にしていればいいのではないだろうか。

記事は以上。

(記事情報元:CNBC

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