TF International Securitiesの著名なアナリストMing-Chi Kuo(郭明錤)氏の本日の投資家向けレポートによると、Appleの次世代iPhone「iPhone 12」用の背面カメラ用「ハイエンドレンズ」が、サプライヤーのLargan Precision(大立光電、台湾・台中に本部を置く企業)より7月中旬から出荷を開始すると報告されています。
ただし、このiPhone向けレンズの出荷ピークは9月から11月の間になるということで、これは例年よりも4週間〜6週間遅いペースとなっています(過去数年は8月から10月に出荷ピークが設定されていました)。
この製造の遅れは、恐らく誰もが予測可能な新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックによるものと思われます。
今回Kuo氏はAppleが採用したレンズについての詳細を明らかにしていませんが、以前のKuo氏のメモでは、「iPhone 12」のレンズを7Pレンズに統合するとしていました。この7Pレンズ設計によって、5エレメントの超超広角レンズと、2つの6エレメントアレイを使って、iPhone 11 Proなどの現行iPhoneモデルよりも画質がわずかに向上した広角写真と望遠写真を撮影できるようになるということです。
ただこの「ハイエンド」レンズアレイが搭載されるiPhoneモデルは今のところ不明瞭です。3月、Kuo氏は少なくともiPhone 12のうち1つのモデルには7Pレンズが使用されるとしていました。もし1機種だけということになると、iPhone 12 Pro Maxのみにハイエンドレンズが採用されることになって、iPhone 12 Proとも差別化が図られるのかもしれません。
Appleは今年は4機種のiPhone 12シリーズをリリースすると噂されていて、これまでの噂を表にまとめてみると以下の通りとなります。
iPhone 12 | iPhone 12 Max | iPhone 12 Pro | iPhone 12 Pro Max | |
---|---|---|---|---|
ディスプレイ | 5.4インチBOE OLED Super Retina | 6.1インチBOE OLED Super Retina | 6.1インチSamsung OLED Super Retina XDR、ProMotionおよび10ビット色深度 | 6.7インチSamsung OLED Super Retina XDR、ProMotionおよび10ビット色深度 |
RAM | 4GB | 4GB | 6GB | 6GB |
ストレージ | 128 GB、256 GB | 128 GB、256 GB | 128 GB、256 GB、512 GB | 128 GB、256 GB、512 GB |
材質 | アルミニウム | アルミニウム | ステンレス鋼 | ステンレス鋼 |
背面カメラ | デュアルレンズ | デュアルレンズ | トリプルレンズ+ LiDAR | トリプルレンズ+ LiDAR |
価格 | $ 649、$ 749 | $749、$849 | $ 999、$ 1,099、$ 1,299 | $ 1,099、$ 1,199、$ 1,399 |
(記事情報元:Apple Insider)