チップ詳細まで解説!iPhone 7のロジックボードとされる写真と動画がリーク

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Appleの次世代iPhone【iPhone 7(仮称)】の外観についてはずいぶんとリークがあったが、内部についてはあまりリークがなかった。しかしリリース時期が近づくにつれ、iPhone 7の”内容”にまで迫るリークが現れた!今回はiPhone 7の心臓部ともいえるロジックボードPCB(プリント基板)のリークだ

iPhone 7のロジックボードの画像リークその1

本日、中国版TwitterのWeiboのユーザ@铭广科技がiPhone 7のロジックボードとされる写真をリークしている。

iPhone7_LogicBoard_ロジックボード_05

iPhone7_LogicBoard_ロジックボード_06

iPhone7_LogicBoard_ロジックボード_07

 

iPhone 7のロジックボードの画像リークその2

また、Apple未発表製品のリーク情報が早く正確なことで有名な上海のサードパーティiPhone修理屋”GeekBar”の創始者張磊氏(磊哥)もWeiboで数枚の写真をリークしている。またWeiboのコメントでは、A10(SoC)やベースバンドの構造にもiPhone 6sから大きい変更があるとのこと。

iPhone7_LogicBoard_ロジックボード_02

iPhone7_LogicBoard_ロジックボード_03

iPhone7_LogicBoard_ロジックボード_04

ただし、上の画像でわかるとおり、リークされたのは単に回路が印刷されているPCB(プリント基板)単体で、上にチップが載っているわけではない。

当然のことながら、iPhone 6sより1年経っているため、チップなどの性能はアップグレードされるはずだ。まずは最もコアなアップデートはA10チップとM10コプロセッサは外せないだろう。ロジックボードはiPhoneをはじめスマートフォンの心臓部分であり、人間でいえば脳や内臓にあたる大事な部分だ。ここにチップ部品やセンサー、カメラ、タッチのフィードバックエンジンなどが集められるのだから、これがもし本物であればiPhone 7の最も重要な部分がリークしたことになる。

 

iPhone 7とiPhone 6sのPCB比較による機能変化の推測動画が既に完成!すごいぞGeekBar

 

上記の通りチップが一切載っていないため、このPCBのリークだけでは新機能が完全には推し量れないが、写真をリークしたGeekBarの張磊が、今回リークしたiPhone 7のPCBとiPhone 6sのそれとを比較した上での予測を中国のマイクロ動画投稿サイト”秒拍”で動画にて公開しているので、ご参考まで。

動画は全編中国語なので、翻訳してまとめると以下の通り。

  • PCBの型番は820-00189-05。
    iPhone7_PCB_解析_01
  • Wi-Fiチップが大きくなっている。恐らく新基準を導入、iPhone 6sより小型化して消費電力が少なくなり、動作効率があがり、より速くなるかも。
    iPhone7_PCB_解析_Wi-Fi
  • NFCチップの大きさは変わらず、iPhone 6sと同じNXPチップが使用される可能性が高い。
    iPhone7_PCB_解析_NFC
  • 電源管理(パワーマネジメント)チップはiPhone 6sよりも小さくなっている。
    iPhone7_PCB_解析_電源管理
  • サウンドチップはiPhone 6sと大きさは変わらず、ただ同じチップかどうかは不明。
    iPhone7_PCB_解析_サウンドチップ
  • フラッシュストレージ(PCI-eバス)もiPhone 6sと同じピン配置。
    iPhone7_PCB_解析_フラッシュストレージ
  • ロジックボードの下半分はiPhone 6sと配置が大きく異なる。iPhone 6sまでは下半分は無線関係のチップが集中していたが、iPhone 7ではディスプレイ関係のチップが集中している。
    iPhone7_PCB_解析_ディスプレイ回路
  • iPhone 6sでは上半分にディスプレイパーツとのコネクタ4つ(iSightカメラ、FaceTimeカメラ、3D Touch、液晶ディスプレイ/タッチコネクタ)が集中していたが、iPhone 7ではコネクタが上に2つ、下に2つになっている。どのように分かれているのか、またまとめられたのか今のところ不明。
    iPhone7_PCB_解析_回路の違い
  • iPhone 7のA10チップのピンの配置はiPhone 6sのA9と大きく異なる。A10チップの面積はA9よりも大きい。
    iPhone7_PCB_解析_SoC
  • A10チップのピンのところには4つの空きがあるのが特徴。デスクトップ機並のSoCが搭載される可能性が。
    iPhone7_PCB_解析_SoC_2
  • SoCのすぐ下に未知のチップ用ピンがあるが、恐らくベースバンドチップのもの。噂ではiPhone 7からはインテルのベースバンドチップを採用するものとみられている(従来はクアルコムだった)。
    iPhone7_PCB_解析_ベースバンドチップ
  • GeekBarでは既にチップや基板修理用に、それぞれの表面実装型チップのクリームはんだ塗布用金型を製造済みで、次世代iPhone 7の修理に既に備えたとのこと。動きが早すぎる。笑 あと、日本のメーカーでってどういうこと!?笑
    iPhone7_PCB_修理用クリームはんだ塗布用金型_01 iPhone7_PCB_修理用クリームはんだ塗布用金型_02

 

画蛇添足 One more thing…

さすがGeekBar!!仕事が速い。ここまでの詳細な解説で、iPhone 7にもだいぶ内部にも変化がありそうな予感がするが、ただ無線充電が可能になったのかなど、肝心のiPhone 7の新しい機能についてはわかっていないのが現状だ。

いずれにせよ、iPhone 7は当然のことながら性能的には史上最強のiPhoneになるのは間違いないので、どのくらいのものになるか楽しみではある。

個人的には上下にコネクタが分かれたことで、開ける時の難易度が上がり、修理屋さん泣かせになるのではないかと考える。素人は容易に手を出さない方がいいかもしれない。

記事は以上。

(記事情報元:Weibo、秒拍)

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