Apple、iOS 13.7への署名発行を停止。同バージョンへの復元が不可能に

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Appleは本日、iOS 13.7(及びiPadOS 13.7)への署名(SHSH)発行を停止しました。これで、iOS 13.7/iPadOS 13.7へのアップグレード・ダウングレード・バージョン維持を含む復元は不可能になりました。iOS 14のリリースが9月17日だったため、ちょうど1週間での前バージョンへの署名発行停止となった形になります。

iOS 13.7 OTA update

月曜のレポートで、現行一般向け最新版iOS 14の適用率は26%に達していることが判明しています。これは同期間における以前のiOS 13へのアップデート適用率よりも高い適用率となっています。iOS 14にはホーム画面へのウィジェットの追加など、見た目にもわかりやすい変更が盛り込まれていることから、アップデートが早めに進んでいる可能性が高いといえそうです。今回旧バージョンのiOS 13.7へのSHSH発行が停止されたことから、強制的にiOS 14への復元が進むため、更に適用率は上がっていくものと思われます。

ちなみにAppleは復元の際に「検証」を行っており、その際に署名が行われないと復元ができなくなっています。新しいiOSバージョンが発行されると、古いバージョンへの署名を発行停止するのが常になっていて、その施策のおかげでAppleのiPhoneやiPadはAndroidなど他のOSのデバイスに比べて新しいバージョンのOSで稼働していることが多く、それによって新機能を常に使えるようにしたり、セキュリティを高く保つことに成功しています。ただし、それは同時にAppleのデバイスには自由度がない、ユーザに選択肢を与えていないという批判に晒される要因ともなっています。

なお、内蔵ストレージの残り容量が少なめになった後にアップグレードや復元などを行うとリンゴループ(Appleロゴマークの表示が繰り返される現象)に陥って文鎮化して初期化せざるを得なくなる「リンゴループ問題」はiOS 14でも同様に発生するとの報告が上がってきています。大切な思い出の写真や動画などの記録が消えないように、警告が出るまで内蔵ストレージを使い切らないようにするか、データは常にクラウドか外部ストレージにバックアップをとるようにしましょう。

記事は以上です。

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