9月のiOS 27で登場する【刷新版Siri(Siri AI)】は、公開と同時に全員が使えるわけではないようです。iOS 27などの第7ベータのコードから、ウェイトリスト(順番待ち)制の仕組みが見つかりました。見つけたのはMacRumorsフォーラムのMactracker氏。ユーザーは行列に並び、順番が来ると通知が届く形になります。

AIを使うために、端末が行列に並ぶ時代。画像はイメージです。
コードから分かった仕組み
- iOS 27 / iPadOS 27 / macOS Golden Gateの第7ベータに順番待ちの基盤が入っている
- 行列に並ぶと待ち時間の目安が表示される。この表示はサーバー側から需要と容量に応じて書き換えられる
- 順番が来ると通知が届き、Siri AIが使えるようになる
- ベータ期間中は、アクセスまで1週間かかった例もある。正式公開後の待ち時間はまだ不明
行列の理由は、ほぼ間違いなくサーバーの容量だ
Appleは理由を説明していませんが、構造を見れば答えはほぼ一つです。サーバーが足りない。
刷新Siriは、要求の多くをクラウド側の大規模モデルで処理します。iPhoneだけで完結する従来のSiriと違い、使う人が増えた分だけ計算資源を食う。世界中のiPhoneが同じ週に一斉にiOS 27へ更新される山を、そのまま受けたらつぶれます。ChatGPTやGoogleが新機能をまず有料会員や一部地域から開けるのと同じで、AI時代の新機能は「発表日に全員へ」がもう成立しなくなっているのです。
Appleとしては屈辱的な形式のはずです。「発売日に世界中で一斉に」を誇りにしてきた会社が、自社の目玉機能に整理券を配る。それでも列を作る方を選んだのは、初日に遅くて壊れたSiriを見せる方が致命傷だと知っているからでしょう。判断としては正しいと思います。
中国のユーザーは、その行列にすら並べない可能性
ここからは中国在住者としての話です。
この順番待ちは、裏を返せば「並べば使える」ということです。ところが中国本土のユーザーには、その前にもっと高い壁があります。認可です。
中国で生成AIを提供するには当局の認可が必要で、Appleは中国向けにアリババと組んだ別仕立てのモデルを用意していると報じられています。つまり中国版のSiri AIは、グローバル版と同じものではなく、出てくる時期も別になる公算が大きい。世界が行列に並んでいる間、中国本土版は行列の入口すら開いていないという状態が続く可能性があります。
Apple、中国向けの独自AIモデルをアリババと開発か。外国企業として初の政府認可とも
私のように中国本土版のiPhoneを使っている人間は、この手の「中国だけ後回し・別仕様」に慣れきっていますが、今回のSiri AIはiOS 27の看板機能です。看板が丸ごと空白の状態で18 Proを売ることになるのか、9月の発表での説明に注目しています。
アップデートを急ぐ必要はない
実用面の結論はシンプルです。iOS 27が出た日に飛びついても、Siri AIはすぐには使えない可能性が高い。慌てて初日に更新する理由は例年より薄く、不具合の様子を見てから上げるくらいでちょうどいいと思います。並ぶのはアプリではなくAppleのサーバー側ですから、遅れて並んでも失うものはありません。。
記事は以上です。
(記事情報元:MacRumors)
※記事中の画像はイメージです。
