発表の 2 日前になって、カメラの中身が先に出てきました。iOS 27 のベータに含まれるコードから、iPhone 18 Pro 向けとみられるカメラ機能が 5 つ見つかったと MacRumors が伝えています。見つけたのは同誌の掲示板の利用者で、記事にしたのは Hartley Charlton 記者です。

出てきた 5 つの中身
並べてみると、性格がはっきりしています。5 つのうち 4 つが「撮る人が自分で決めるための道具」で、自動化の話ではありません。ここ数年の iPhone のカメラは、機械が良きに計らう方向にひたすら振れてきました。今回のコードは、その揺り戻しに見えます。
| 見つかった機能 | 何ができるのか | 誰が待っていた機能か |
|---|---|---|
| 露出スコープ | 撮影中の画面に波形モニターかヒストグラムを出し、明るさの分布を見ながら露出を決められる | 動画を撮る人。白飛びを撮影後ではなく撮影中に潰せる |
| フォーカスピーキングと白飛び警告 | ピントの合っている輪郭に色を乗せ、露出オーバーの部分に警告を重ねる | 手動でピントを合わせたい人。老眼で画面の芯が見えにくい人にも効く |
| セルフタイマーの連続撮影 | 時間差の写真を続けて撮り、1 枚撮るごとにカウントダウンが自動で再開する | 三脚に置いて自分を撮る人。集合写真で 1 枚しか撮れない不安が消える |
| 手動フォーカス | オートフォーカスに任せず、ピント位置を自分で決めて固定できる | 料理や小物を寄りで撮る人。手前の湯気にピントを持っていかれなくなる |
| 絞り値に応じた画像補正 | 絞りの設定に合わせてレンズの歪みや周辺光量の補正を変える。参照点を最大 4 つ混ぜる | 可変絞りが載る機種だけの機能。噂どおりなら 18 Pro が対象 |
5 つ目だけ、意味が違う
最後の「絞り値に応じた画像補正」だけは、他の 4 つと性質が違います。これは撮る人が触る機能ではなく、可変絞りのレンズが載っていなければ存在する意味がない処理だからです。
iPhone 18 Pro には機械式の可変絞りが載る、という噂は今年ずっと出ていました。絞りを変えられるなら、絞りの状態ごとにレンズの歪みや周辺の暗さが変わる。だから補正も絞りごとに変える必要がある。コードの側からこの処理が出てきたということは、ハードウェアの噂を裏側から補強する材料になります。
ベータのコードは、当たるが「いつ」は分からない
気をつけたいのは、コードにあることと今年出ることが別だという点です。Apple は数世代先の機能をコードに先に入れておくことがあります。過去にも、ベータのコードで見つかった機能が翌年まで表に出てこなかった例がいくつもあります。
今回の 5 つも、9 月 9 日の発表で全部が説明されるとは限りません。むしろ、こういう地味な撮影補助は基調講演では触れられず、仕様ページの隅に載るのが普通です。
写真を撮る人ほど、地味な 4 つが効く
個人的にいちばん嬉しいのは手動フォーカスです。中国のレストランや自宅などでアツアツの料理を撮ると、湯気や手前のコップなどにピントが吸い寄せられて、肝心の皿がぼける。あれが自分で止められるなら、それだけで日常の撮影の失敗がひとつ減ります。
波形モニターも、動画を撮る人には相当大きい話です。今までは撮ってから編集で気づいていた白飛びを、その場で潰せる。カメラ専用機を持ち歩かない人ほど、この差は効いてきます。
派手さは無いのですが、こういう機能が入るときは、Apple が「本気で撮る人」を想定した設計に切り替えた合図でもあります。可変絞りという物理の変更と合わせて考えると、今年モデルのカメラは久しぶりに面白いことになりそうです。
記事は以上です。
(記事情報元:MacRumors、Apple(イベント告知))
※記事中の画像はイメージです。
