Fast Companyによると、不特定の情報源から、春にリリースされるのではないかと噂されている「iPhone SE 2」或いは「iPhone 9」が399米ドル、約43800円くらいからのスタートになるのではないかと予測されています。これは以前TF International Securities(天風国際証券)のApple関連の著名なアナリスト、Ming-Chi Kuo(郭明錤)氏が昨年10月にそのくらいの価格帯でリリースされると予測したものを後追いで出した形になりました。
この399ドルという価格は、2016年にリリースされたかつてのiPhone SEのスタート価格で、それが根拠になっていると思われます。ただ名称については、多くの人がiPhone SE 2、またはiPhone 9と予測していますが、最終的にどの名称になるかはわかりません。
これまでの情報によれば、iPhone SE 2、またはiPhone 9の外観デザインはiPhone 8と似たような形になり、Touch IDが採用されるということです。有機ELディスプレイなのかLCD(液晶ディスプレイ)なのかについてはわかっていませんが、恐らく廉価なのであればLCDでしょう。またA13 BIONICチップを搭載し、3GBのRAMになるとされていて、リアカメラはシングルレンズになるとみられていますが、そのレンズが広角対応かどうかは不明です。内蔵メモリのオプションは64GBと128GBになると予測され、スペースグレー、シルバー、レッドなどのカラーバリエーションになるのではないかとみられています。
個人的には、A13チップ搭載でこの値段なら十分購入する価値はあると思いますが、クロック数が抑えられるなど何らかの低性能化の処理はされるかもしれません。また、インドなどの新興市場で受け容れられることになりそうです。利益率が下がることを心配する投資家の方々もいるかもしれませんが、今のAppleは端末単体の利益率よりも、ともかく台数とシェアを増やして、そこに付随するサービス(例えばiCloudドライブやApple Music、Apple TV+等)の価格を様々な理由を付けてほんのちょこっと値上げしただけでも莫大な利益が生み出されると考えられます。全体的にシェアが下がってきたAppleにとって、今大事なのは台数を稼ぐことです。今回噂されているiPhone SEの後継的デバイスはその役割をしっかり担うことになるでしょう。
ただ、iPhone 8はカニバリズムで淘汰されることになるでしょうね。
なお、春リリースということで2月から生産が開始されると噂されているiPhone SE 2/iPhone 9ですが、現在の新型肺炎(新型コロナウイルス)の影響により、春節(旧正月)休暇明けの操業開始が遅れている中国国内のフォックスコン(Foxconn、富士康)は2月10日からようやく操業を開始する予定という情報が伝わってきています。ただ、今後予定通り生産が開始できるのかどうかは不明です。部品などのメーカーも全て影響を受けているためで、中国では都市や地方によっては2月内の工場の操業を禁じられているところもあるからです。iPhoneのもう1つの組立委託先のウィストロン(Wistron、緯創資通)がインド工場で製造するにせよ、やはり部品が届かないと組立はできないのは同様です。今後の動きに注目ですね。
記事は以上です。
(記事情報元:Fast Company via MacRumors)