OpenSignalによると、Appleの現行最新iPhoneであるiPhone XSとiPhone XS Maxの4Gパケット通信の速度は、iPhone Xを含む2015年から2017年の間にリリースされたすべてのiPhoneよりも、最低でも約26%高速であることがわかりました。
このパフォーマンスを測定するために、同社は10月26日から1月24日までの間に複数のキャリアで米国中のiPhoneをテストしています。特に、iPhone XS Maxは毎秒21.7メガビットという速度を記録し、Apple最高記録をたたき出しました。iPhone XSは20.5Mbpsで2番目にランク付けされていますが、iPhone XRは17.6Mbpsで、iPhone Xの18.5より遅くなっていました(とはいえこれは誤差の範囲かもしれません)。iPhone XRでは、iPhone XS/XS Maxに採用されている4 x 4 MIMOではなく、2 x 2 MIMOが採用されているため、iPhone XRはXS/XS Maxと同じ速度にはならないのは自明の理でもあります。
OpenSignalの検証によれば、iPhone 6sとXの間で帯域幅はほとんど変わりがないということです。これは、新しいiPhoneへのアップグレードに対する人々の関心を低下させるかもしれない、とOpenSignalは推測しています。もちろん、iPhone XS/XS Maxへの買い替えの理由にはなるかもしれません(iPhone XRは残念ですね)。
とはいえ、キャリアのパケット通信が使い放題ではない日本では、そこまで速い4Gネットワークは求められていないのかもしれません。
しかも、今はもう次世代の5G通信がやってくる時代です。
米国のAT&TやVerizonといった主要キャリアが、既に米国内の一部の地域で5Gネットワークのテストを開始しています。ただAppleは来年の2020年になるまではその5G技術を採用するとは考えられていません。更に、ハードウェア的要因として、Appleが現在ベースバンドチップとして採用しているインテル(Intel)が、来年まで5Gチップを用意できる見込みがないことから、やりたくてもできないという事情もあります。係争中のクアルコム(Qualcomm)なら可能なのですが。。
Appleは、これまでパケット通信に関しては新規格の導入が他社よりも遅れていることが批判の的となっていました。例えば2007年の初代iPhoneは既に世界的に3Gが普及していたにもかかわらず、2G(GSM/EDGE)通信のみでした。また、2012年のiPhone 5が登場するまで4G通信を採用しなかったこともあります。
Appleは今回の5G導入についても他社の後れをとりそうで、またもや批判される可能性があります。個人的には、5Gが採用されたカメラ性能がいいファーウェイ(HUAWEI)あたりに浮気してしまいそうで怖いです。。笑
記事は以上です。
(記事情報元:OpenSignal via Apple Insider)