本日から、iPhone 12/iPhone 12 Proの販売が開始されましたね。
さてiPhone 12の最大の特徴は5Gネットワーク対応なのですが、先日当ブログでお知らせしたとおり、世界で大半のデュアルSIM版(物理SIM+eSIM)では、どちらか一方のSIMだけの利用でないと5Gが使用できず、もしDSDS(SIM2枚同時待受)をオンにしてしまうと、5Gが使えず4G(LTE)になってしまうという問題が発生していて、Appleもその件を小売業者などに通知していたことがわかりました。
ただ、上記記事の末尾にもあるとおり、それではiPhone 12のiPhone 12 mini除く3機種の世界の中でも中国・香港(=マカオ)版にのみ存在する「物理デュアルSIM版=物理DSDS版」はどうなるの?という事実は検証しなくてはなりませんでした。
本日香港に住んでいる友人がiPhone 12 Proを手に入れ、5Gの中国移動香港(China Mobile HK、CMHK)のSIMを契約しているということで、早速実験して画像をたくさん送ってくれました。ありがとうございます!そして、結果は。。まあ、言わずもがなでした。
▼これは今までと同様で、4G(香港はLTE表記)のまま何も行っていない状態。
▼これは5Gがオンになった状態。上と比べると。。あれ?SIMが一枚になっている。。
▼設定で、SIMの中の【音声通話データ】メニューで、【5Gオン】或いは【5Gオート】にすることで5Gをオンにできます。そして、片方の5Gをオンにしてしまうと、もう1つのSIMが認識しなくなる、というわけですね。
というわけで、やはりAppleの説明通り、物理デュアルSIM版でも、2枚のSIMのうち1枚しか5Gが動作しないどころか、片方が5Gがオンになると、もう1つのSIMは無効になるということがわかりました。
これはデュアルSIM機能を搭載しつつ5G対応を謳っているAppleに問題があるといえそうです。Appleは年末までにパッチ(iOSアップデート版)をリリースし、この問題を修正するという噂がありますが、Apple自体はそれに対して約束しているわけでもなく、沈黙を貫いています。ただ、早めに対応しないと、Appleは米国などで集団訴訟を抱える可能性もあります。早めの解決を望みます。
私は11月13日にiPhone 12 Pro Max 大陸版を手に入れる予定ですが、結局5Gは1枚の状態でしか使えないとなるととても不便に感じますね。いずれにせよ、私は今のキャリアの契約を5Gに変更することはあまり必要性がなく、考えていませんが。。
(追記)その後、大陸版では物理デュアルSIM(物理DSDS)で両方ともSIMをオンにしても5Gが使えることがわかりました!ということで香港版よりもよく、中国大陸版最強説ともいえそうです。惜しむらくは米国版以外は全て速度が非常に速いmmWave 5G(ミリ波5G)に対応していないことですが、もともと中国大陸も日本もミリ波はまだ導入はずっと先になるか導入されても一部の場所だけになるかもしれないので、あまり意味はないかもしれませんね。
記事は以上です。