サムスンは大本営が大苦戦、韓国ハイエンドとミドルレンジ市場でシェア下落

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地元韓国の証券業界も、サムスン電子(SAMSUNG)がスマートフォン市場での戦略を進めるにあたり困難にぶちあたっていると考えているようだ。サムスンはお膝元の大本営でその地位が揺らいでいる状態だ。

iPhone-Galaxy_Apple-Samsung

韓国国内ハイエンドスマホ市場でiPhoneシリーズのシェアが50%を超える

韓国のモバイル通信業界のデータでは、韓国国内のハイエンドとミドルレンジのスマートフォン市場では、国外のブランドが半分を占め、自国ブランドのサムスンやLGはローエンドの市場でしか高いシェアを保てていないという。

韓国の携帯電話キャリアSKテレコムが発表した12月のスマートフォンの販売台数の資料では、スマートフォン市場を、ラグジュアリーハイエンド、コスパ重視のミドルレンジ〜ローエンド、そして価格的な負担が全くないスーパーローエンド市場の3つに市場を分けている。

そして韓国の聯合ニュースが27日にSKテレコムのデータを引用して公表したところによれば、ラグジュアリーハイエンド市場ではAppleのiPhone 6s 64GBが28.2%のシェアでNo.1を勝ち取り、そして次がiPhone 6s 16GBとなり、3位にようやくSAMSUNG Galaxy Note 5 64GBが入るという結果になった。ちなみに4位もiPhone 6s Plus 64GBで8.1%のシェアとなり、iPhone全体でラグジュアリーハイエンド市場シェア率は50%を超えているという。

ミドルレンジ〜ローエンド市場ではGoogleのNexus 6P 32GBが市場シェアの34.6%を獲得し、圧倒的な1位となっている。

そしてスーパーローエンド市場ではサムスンとLGが圧倒的なシェアを誇り、サムスンのGalaxyのガラケー3Gが市場シェア24.8%でトップとなり、2位と3位もそれぞれサムスンのGalaxy J5とGalaxy Grand Maxとなっており、市場シェアは18.5%と15.8%となっている。LG ClassとBand playがそれぞれ4位と5位に入った。

韓国のモバイル通信業界の内部の人物によれば、韓国のハイエンドとミドルレンジ市場は、それぞれApple(iPhone)とグーグルに選挙されており、韓国国内ブランドは更にローエンドの市場でしかシェアを守ることができず、当然この市場は利益が非常に低いのが特徴だ。

 

世界トップ10の中にもサムスンの姿はなし

今年8月に韓国情報通信政策研究所が発表したデータによれば、サムスン電子の時価総額は世界情報通信テクノロジー(ICT)企業の中で13位となり、2005年にこのデータがとられて以来初めてトップ10から陥落している。

世界ICT企業の時価総額ランキングのトップはもちろんAppleで、同社は2012年から3年連続でトップを維持している。

冒頭にも書いたとおり、韓国国内の証券会社さえ、サムスン電子がスマートフォン市場で戦略を進めるのは前途多難であると評価しており、ITモバイル事業部の営業利益の改善のための力が乏しく、株価の上昇のための力も不足していると認識しているようだ。なお、サムスンは隣の巨大市場である中国の携帯電話・スマートフォン市場でもシェアを年々落としており、新製品による現在の局面打破戦略の効果もあまり見られていないようだ。

 

画蛇添足 One more thing…

Appleとの特許裁判に負け、更に支払いを要求されていることもある程度影響しているのだろうか。いずれにせよ特徴がなく製品ラインが複雑すぎるサムスンは方向転換をしなければならないだろう。

なお、新興国市場ではサムスンはシェア面では善戦しているが、売れているのが韓国と同様ローエンドの製品のため、低利潤体質の改善は難しそうだ。

2007年の初代iPhone発売前のサムスンは自由な発想で面白いスマートフォンを作っていて、価格的にも良心的で個人的には比較的好きなメーカーだったが、iPhone発売後は全てiPhoneのようになってしまって面白みがなくなってしまったのは事実。原点に立ち返り、オリジナルなものに挑戦していかないと、ますますAppleのiPhoneやGoogle Nexusに市場を食われてしまうのではないだろうか。

記事は以上。

(記事情報元:iPhone中文網

 

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