今年の中国独身の日買い物デーで、iPhoneが最も売れたスマホに

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AppleのiPhoneが、今年の中国の独身の日とされる11月11日に、他のどんなメーカーの製品よりも多く販売されていたことがアリババの発表で明らかになりました。

Tim-Cook_in_China

アリババ(Alibaba、阿里巴巴)は、中国のアマゾン(Amazon)とも呼ばれるほど巨大なECモール「タオバオ(BtoC)」と「天猫(BtoB)」を展開していますが、その2つのショッピングモールでは、その”独身の日”11月11日に毎年、年に1回の最大のセールを行うことで有名です。独身の日というより、実質は世界最大のショッピングデーといっても過言ではありません。

さて今年の11月11日独身の日には、アリババは1日で308億ドル(約3兆5000億円)を売り上げ、過去の記録を更新しました。セール開始後たった2分で日本の三越日本橋本店の1年間の売り上げ(100億元=約1600億円)を超えていますし、楽天市場の2017年の年間国内EC流通総額が3.4兆円だったので、それ以上の額を1日で稼ぎ出したと考えると、凄まじい規模でものが売れていることがわかるかと思います。

そんな中、Appleはスマートフォンメーカーとして最もその恩恵を受けたメーカーとなったようです。アリババはどの機種がどれほどの数量が売れたという詳細のデータは発表していませんが、メーカーランキングで、トップがAppleとなり、その次に国産スマホメーカーのファーウェイ(HUAWEI、華為)、シャオミ(XIAOMI、小米)と続いています。

Appleの世界で最大のライバルとも呼ばれている韓国のサムスンは、今回の11月11日のスマホメーカー売り上げランキングでは8位に甘んじることになりました。韓国ブームが去り、反韓ムードさえ漂っている中国では、サムスンの業績は振るわないようです。

「これはAppleにとっては積極的なサインです。なぜなら、通常シャオミとファーウェイがトップブランドとなるのが通例だからです」と、Counterpoint Researchのリサーチディレクター、Neil Shah氏がCNBCに語っています。「これは中国のスマートフォンユーザが成熟が早く、もっとハイエンドなデバイスを求めているということを示しています。これはAppleだけでなく、他のブランドにとってもいい傾向です」

Appleは中国で苦戦が続いてきましたが、最近の四半期では少しリカバリーしてきています。2018年第三四半期(7〜9月期)では、Appleの大中華圏の収益は昨年同期比で16%増加しています。この回復基調に乗って、今回11月11日独身の日でのメーカー別売り上げランキングトップに輝いたのかもしれません。

実際広告などでは、11月11日に最新のiPhone XS Maxで1000元(約16000円)を超える値引きが行われていたこともあり、またiPhone XRも既に登場していることから、これまでiPhone XSシリーズが高すぎて手が出なかった層にも今回響いた可能性があります。これはAppleの今四半期の業績発表が楽しみですね。

なお、当ブログでも11月11日独身の日にちなんで、iPhoneファクトリーアンロック(遠隔SIMロック解除)サービスの値下げキャンペーンを行っています。期間は11月11日〜18日の1週間となっています。この機会をお見逃しなく!

記事は以上です。

(記事情報元:Cult of Mac

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