Apple、iOS 12.3正式版をリリース。新元号令和に対応、AirPlay2対応ディスプレイサポートや新しいApple TVアプリ追加

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Appleは日本時間本日2019年5月14日未明(午前2時頃)に、モバイルデバイス用OS、iOS 12.3正式版をリリースしました。iOS 12としては通算9個目のバージョンアップです。一つ前のバージョン、iOS 12.2が3月26日にリリースされてから約2ヶ月半ぶりのアップデートとなりました。iOS 12.2は異例に長く持ったバージョンといえるかと思います。また、iOS 12.2(12.2.0)からiOS 12.3(12.3.0)まで一気に小数点1桁アップデートが行われたのは極めて珍しい事態です。iOS 12.2では、小数点2桁によるマイナーアップデートが行われなかったことになりました。

iOS12.3 OTA Update

iOS 12.3アップデートの内容・修正点、リリースノート

AppleはiOS 12.3のアップデートのリリースノートでは以下を記しています。

iOS 12.3の新機能

「iOS 12.3」には、AirPlay 2対応テレビのサポートと新しくデザインされたApple TV Appが含まれています。このアップデートにはバグの修正および改善も含まれます。

AirPlay 2

  • AirPlay 2では、iPhoneやiPadからAirPlay 2対応スマートテレビにビデオや写真、音楽などを直接共有が可能
  • ワンタップで再生すると最後に再生したテレビ番組や映画が時間と場所に応じて自動的に再生
  • Siriからの提案による映画やテレビ番組の視聴にAirPlayのオプションを追加
  • インテリジェント入力候補はすべてデバイス上で実行され個人情報のプライバシーを保護

Apple TV App

  • 厳選されたコレクションとパーソナライズされたおすすめを強調するまったく新しいデザイン
  • Apple TVチャンネルのサブスクリプションは、新しいApp、アカウント、パスワード不要で最大6人の家族と共有が可能
  • 新作映画に加えて、10万本以上を揃える映画の全カタログと最大規模の4K HDRタイトルのセレクションをApple TV Appで購入またはレンタルが可能
  • 最も近くにあるApple TVまたはAirPlay 2対応テレビで再生するようにインテリジェントに提案
また、このアップデートには以下の改善およびバグの修正も含まれます。
  • 和暦に日本の新元号“令和”のサポートを追加
  • Apple Musicの“For You”タブが1日に複数回更新され、お気に入りのジャンルやアーティスト、ムードといったテーマに基づく音楽を提案
  • Apple TV Remoteでビデオの一時停止、ビデオのコントロール、対応レシーバーでの音量調節ができなくなる問題を修正
  • Wi-Fi通話を使った通話が切れてしまう問題に対処
  • 接続されているiPhoneからの曲情報が車載ディスプレイに表示されない問題を修正

このアップデートのセキュリティコンテンツについては、次のWebサイトをご覧ください:

https://support.apple.com/kb/HT201222

AirPlay 2対応ディスプレイサポート、Apple TVアプリを追加

アニ文字を4つ追加しただけのiOS 12.2の時と異なり、iOS 12.3では新機能がそこそこ盛り込まれています。AirPlay 2対応ディスプレイをサポートし、新たにApple TVアプリが追加されました。Apple TVアプリはハードウェアのApple TVと重なるところがあり、ちょっと誤解を生みそうですね。 また、AirPlay 2の充実とApple TVアプリの充実で、ますますハードウェアのApple TVの立場がなくなっていく感じがします。。

アップデートはOTAで可能

iOS 12.3へのアップデートは、iOS端末の設定>一般>ソフトウェアアップデート、或いはiTunesから可能です。なお、アップデートパッケージのサイズは大きさは小数点1桁アップデートとしては小さめで、iPhone XS MaxでiOS 12.2からアップデートする場合は506.2MBとなっています。

さすがに小数点1桁アップデートなので、アップデート自体にもかなり時間がかかります。時間に余裕を持って行いましょう。30分、或いはそれ以上見ておいた方がいいと思います。寝る前にダウンロード、インストール(アップデート)指示をやっておくのがいいかもしれません。

新元号「令和」にも対応

これは日本人のためのアップデートとなりますが、和暦表示が5月1日から切り替わった新元号「令和」に対応しています。 

watchOS 5.2.1もリリース

Apple Watch用のwatchOS 5.2.1も同時にリリースされています。

「watchOS 5.2.1」では、「Apple Watch Series 4」の”心電図”アプリが、クロアチア、チェコ共和国、アイスランド、ポーランドおよびスロバキアで利用可能になりました。残念なことに、日本はまだです。

そして不規則な心拍の通知が、クロアチア、チェコ共和国、アイスランド、ポーランド、およびスロバキアで利用可能になりました。こちらも残念なことに、日本はまだです。

他にも、一部のユーザでエクスプローラーの文字盤に数字が表示されない問題を修正したということです。

なお、Apple Watchのアップデートは、ペアリングしている母艦iPhoneのwatchアプリにてOTAアップデートが可能ですが、母艦iPhoneのiOSが12.3にアップデートされている必要があります。また、Apple Watchが以下の条件である必要があります。

  • Wi-Fiに接続されたiPhoneの通信圏内にある
  • 充電器に接続されている
  • 50%以上充電されている

iPhone XSシリーズ/iPhone XR用を含む、iOS 12.3オリジナルファームウェアのダウンロードはこちらから

最新の【iPhone XS/iPhone XS Max/iPhone XR】用も含め、iOS 12.3のファームウェア(OFW)のダウンロードリンクはこちらです(順次アップデート予定)。

基本的にはiOSは最新バージョンにしか復元できないようになっていますが、先にファームウェアをダウンロードしておいて複数台をアップデートする、或いは一つ前のiOSでSHSHが発行されているバージョンへのダウングレードやバージョン維持復元の用途でお使いいただけると思います。

記事は以上です。

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