台湾のメディアEconomic Daily News(經濟日報)の情報によると、Appleは2つの異なるタイプの折りたたみ式iPhoneのプロトタイプをテストしているということです。しかもそのうち、1種類はスクリーンがフレキシブルになっているということです。もしこれらのプロトタイプがテストに合格し、導入が決定されたとしたら、AppleにとってもiOSデバイスにとっても、最初の折りたたみ式ハンドセットになる可能性があります。
2つの折りたたみ式iPhoneアプローチ
上記以外のもう1つのプロトタイプは、ヒンジで結合された1対の2枚のスクリーンがあるということです。Appleは去年2020年春にデュアルディスプレイハンドセットの特許を取得しています。
そして冒頭のフレキシブルスクリーンモデルについては、Samsung Galaxy Z Flipに似た「折り畳み式携帯電話」の形状をしているということですが、これが昨年2020年冬に同社が特許を取得した、フレキシブルディスプレイの”しわ”を防ぐように設計された革新的なヒンジメカニズムを使用しているかどうかは明らかではありません。
Appleは、深センのFoxconn工場で2つの異なるプロトタイプデザインのヒンジをテストしていると思われます。完全なテストプロセスを最良の形で通過すれば実際の製品になる可能性がありますが、2種類とも採用されることはないと思われますし、また2種類とも採用されない可能性もあります。
ただし、AppleTrackによれば、Economic Daily NewsがApple関連のリークと予測に関して、36.8%程度の精度評価しかないと示していることには注意する必要があります。この情報は眉唾で見た方がいいレベルといえそうです。
Appleが折りたたみ型デバイスの模索は続けているのは確か
Appleが折りたたみ式iPhoneを計画・開発しているという保証があるわけではないですが、調査と模索を続けているのは間違いありません。なぜなら、ここ数年Appleのエンジニアは、ヒンジ、スクリーン、およびフレキシブルハンドセットに関連する発明特許を申請し続けているからです。また昨年の2020年には、ヒンジの設計と折り曲げ可能なバッテリーに関する特許を申請しています。直近でも模索を続けているのは明らかです。
そしてSamusung Galaxy Z FoldやGalaxy Z Flip、HUAWEI Mate Xなど、既に折りたたみ式のスマートフォンは発売されているので、Appleがこの分野でパイオニアというわけではありません。更に今のところ、これの折りたたみスマートフォンは非常に高価でかなりニッチな製品となっており、また非常に便利な使い道についてもよくわかっていない領域といえます。山根博士によるEngadgetの記事が大変参考になりますね。個人的には、普段はiPhone、広げたらiPadのような使い方ができるといいとは思いますが、iPhoneとして使うにはかなり重くなってしまいそうですね。
Appleは、製品が主流になるのに十分な大きさの市場があるかどうかを判断し、それが興味深いものであると期待しない限り、iOSデバイスにフレキシブルデバイスを導入する可能性は低いと思われます。これはAppleのこれまでの一貫したビジネスのやり方ともいえます。
あけましておめでとうございます
唐突ですが、あけましておめでとうございます。かつて深圳に住み、SIM下駄などのガジェットを主な話題として扱っていた頃に比べるとAppleに関しては刺激なことが少なくなり、ブログ自体もあまりメディアとして主流ではなくなってきたことから、アクセスも以前と比べて激減していますが、今でもご覧いただいている皆様には感謝しかありません。
本年も、できるだけお役に立てるような情報を出していく予定ですので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
コロナ禍で世界はかつてない危機に見舞われていますが、逆にAppleのような会社は業績を伸ばしていると言えます。ただ、今年は世界的な半導体の不足の問題もあり、今後供給不足も予測されますね。。
記事は以上です。
(記事情報元:Economic Daily News 經濟日報)