iPhone 8には間に合わない?シャープ、有機ELディスプレイに1000億円規模投資

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シャープ(SHARP)が有機EL(OLED)ディスプレイに投資をしていることは知られていることだが、昨日のウォールストリート・ジャーナル(The Wall Street Journal)の報道によると、内部事情を知る人物によって、シャープが既に有機ELディスプレイの製造のために1,000億円規模の投資金額を投じていることが確認されたという。

Sharp_Foxconn_Japan-National-Flag

シャープの今回の投資目的は非常に明らかで、Appleの注意を引き、Appleからの受注を引き出すためだ。そのため、この投資はシャープを買収したホンハイ(Hon Hai、鴻海)グループ傘下の中国法人フォックスコン(Foxconn、富士康)の中国河南省鄭州の工場での生産に主に使用されるという。

2016年9月、シャープは早くて2018年第二四半期(Q2)に有機ELディスプレイのために574億円を投資する計画があることを発表していた。しかし今回の投資のニュースによって、シャープの実際の動きは、計画よりも時期が早まった上に金額も圧倒的に上回っていることになる。

しかしフォックスコン(ホンハイ)はAppleの主要な委託生産先でサプライヤーであるとはいえ、今回の有機ELディスプレイへの投資は、今年の有機ELディスプレイ搭載の新型iPhone、【iPhone 8】または【iPhone X】のために大量に供給するには時期的に間に合わないとみられる。ということで今年のiPhoneの有機ELディスプレイはこれまでのメディアでの報道通り、サムスン(SAMSUNG)ディスプレイによる独占供給になる可能性が高いといえよう。

もしシャープの有機ELディスプレイがAppleに採用されるにしても、来年2018年発売の新型iPhone(iPhone 8s?)以降からの採用となりそうだ。

なお今年の秋、Appleは3種類のiPhoneをリリースするといわれている。従来のiPhoneの発展型の【iPhone 7s】【iPhone 7s Plus】の他に、iPhone発売10周年アニバーサリーモデルでハイエンドの【iPhone 8】または【iPhone X】の3種類となるといわれ、特に10周年記念モデルでは有機ELの曲面ディスプレイ、ガラス素材による新デザインのボディ(シャーシ)、ワイヤレス充電機能の追加、物理ホームボタンの廃止とTouch IDのディスプレイとの一体化、そして3D顔(或いは虹彩)認識センサーが搭載されるという情報があるが、噂の域を出ない。

 

記事は以上。

(記事情報元:The Wall Street Journal

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