Appleのインサイダー取引を本来取り締まる役割だった元同社の顧問弁護士で上級幹部だったジーン・レボフ(Gene Levoff)氏が、なんとApple株のインサイダー取引に関して刑事告発されたことがCNBCによって報じられています。
レボフ氏はApple株のインサイダー取引で本日起訴され、罪状は6件のセキュリティ詐欺と6件の電信詐欺となっています。米国政府によると、レボフ氏は公開前の業績を含むAppleの内部情報を使用して、2011年から2016年の間に予想よりも弱いApple株を売り、また好調な四半期に株を購入したということです。
ちなみにレボフ氏は2008年にAppleに入社し、2018年9月に解雇された5年間、会社法担当の上級ディレクターを務めていました。
Company-1(注:Appleのこと)とその株主を欺くこのスキームにより、レボフ氏は特定の取引で約227,000ドルの利益を実現し、他の取引で約377,000ドルの損失を回避することができました。
レボフ氏は、Company-1が特定の財務四半期に強い収益と純利益を計上したことを発見したとき、大量の株式を購入し、市場がニュースに反応した後、利益のために売却しました。
起訴状によれば、レボフ氏は、従業員が会社の株式の売買を禁止されている「ブラックアウト」期間中に株式を取引したようです。ブラックアウトは、Appleが四半期ごとの収益を公表する前に実施されます。
米国証券取引委員会は、今年2月には最初にジーンレボフに対して民事告訴を行いましたが、現在刑事告発に変わったということで、重い刑を免れないかもしれません。もし有罪判決を受けた場合、レボフ氏はそれぞれの罪で20年間刑務所暮らしをしなければならないかもしれません。
Appleは本日提出された刑事告発についてコメントを拒否しましたが、2月にレボフ氏が民事告発をされたときには次のような簡単なコメントを発表しています。「昨年の夏に当局から連絡を受けた後、外部の法律専門家の助けを借りて徹底的な調査を実施し、完了しました」
Appleにとっては大変な不祥事でスキャンダルですが。。しかし本来犯罪を取り締まるべき人がその犯罪に手を染めるというのはよくある話で、麻薬捜査官が麻薬を吸ったり、売春取り締まりの警察官が買春していたり。。などはどこかの国ではよくあることですね。。なんて。まあよくドラマや映画の題材にはなっていますね。今回のは金額はそれほど大きくはないですが、今後映画になったりしたら面白いかもしれないですね。
記事は以上です。
(記事情報元:Mac Rumors、Cult of Mac)