9月に新しく販売開始されたiPhone 11シリーズは、世界各地で強い需要を生み出し、いくつかの地域ではAppleの市場シェアを押し上げることに貢献したことが明らかになっています。
Kanterによる新しい数字によると、Appleは日本、ヨーロッパ、オーストラリアの3つの地域で前四半期で利益が伸びているようです。しかし、Appleの本拠地である米国や、世界最大の市場になりつつある中国ではシェアが低下し、苦戦しています。
しかし世界全体的に見ると、iPhone 11は素晴らしいスタートを切ったといえそうです。Appleは初期需要の目測を誤り、サプライヤーに対して発注を10%増やしたといわれているからです。
Kanterによると、iPhone 11が2019年第3四半期でAppleのiPhone全体の売上げのうち7.4%を占めていることが示されています。またiPhone 11シリーズの3機種のうち、手頃な価格のiPhone 11がその販売を促進しているとされています。ただ、ハイエンドのProモデルもそれに後れをとっていない、とKanterは主張しています。
iPhone全体としては、日本では最大の伸び幅となり、iPhoneシェア率が39.9%と前年同期に比べて10.3%も増加しました。その次がオーストラリアで39.6%となり、昨年同期に比べ4.1%増となっています。そしてヨーロッパの5つの主要な市場(EU5)では18.9%となり、前年同期の16.9%から2%増加しています。
ただし、Appleにとってはもっともおさえておきたかった2つの市場、米国と中国では苦戦しています。iPhone 11は中国では2019年第3四半期でiPhone市場シェア率が前年同期に比べ1.3%低下していて、国産ブランドのシェアが79.3%に成長した市場と、米中貿易戦争の影響を受けているといえます。そしてお膝元の米国では、iPhoneシェア率が36.1%となり、前年同期に比べ2%落ち込んでしまいました。逆にAndroidは63.6%と1.8%増になっています。
Appleは来年2020年第1四半期にiPhone SEの後継機、iPhone SE 2を導入するのではないかといわれています。もしこのiPhone SE 2が予測通り399ドルからの販売になれば、新興市場での大ヒットとなるかもしれません。特に、インドなどでシェアを伸ばせれば、Appleとしてはこの上ない業績アップに繋がると思われます。
また、来年のiPhone 2020年モデルはCPUの仕様の一新と更なるカメラのアップデートが期待されていて、来年に一気に成長する可能性もありますね。
記事は以上です。
(記事情報元:Kanter via Cult of Mac)