最近Appleの未発表デバイスに関して活発なリーク活動を続けているリーカーのジョン・プロッサー(Jon Prosser)氏が、今度は長年噂されているAppleのスマートメガネ型デバイス「Apple Glass」に関するある程度詳細な情報を動画でリークしています。
要点をまとめてみると以下の通りです。
- 製品名称は「Apple Glass(アップル グラス)」
- 小売価格は499ドルから
- 処方箋と連携、処方箋の価格によって総費用が上がる可能性も
- 発売直後は人気すぎて手に入らない可能性
- プロッサー氏が見たプロトタイプはプラスチックのフレーム、後に金属フレームタイプも追加されるかも
- 通信は全てペアリングされたiPhoneを経由して行われる(Apple Watchに似た仕組み)
- フレームの右側にLiDARが統合されていて、プロトタイプには他のカメラはない
- ワイヤレス充電用のプラスチック製スタンドが付属
- UIは内部では「StarBoard(スターボード)」と呼ばれている(ちなみにiPhoneはSpringBoard)
- 両方のレンズに情報が表示され、ユーザジェスチャーでデバイス本体やデバイスから少し離れた前面での操作が可能
- Apple Glassでは独自のQRコード読み取り機能がある(iOS 14の内部ビルドで発見されたものかどうかは不明)
- サングラスのオプションはない。色つきのレンズではディスプレイが動作しないため
- もう1つのスタイルがその後に発表されることが計画されている(金属フレーム?)
- 発売日は当初は2020年の第4四半期または2021年の第1四半期に予定されていたが、新型コロナウイルス感染症のパンデミックがその発売時期に影響を与える可能性が
- Apple Watch初代と同様、発表が先にされて、その後数ヶ月後に実際にリリースされ入手可能となる
Youtubeで公開された動画は以下の通りです。
Appleのスマートグラスの噂は随分前からささやかれていて、Appleは他にもAR/VRヘッドセットデバイスの開発もしていると伝えられていて、それらが2021年〜2022年後期にリリースされるとアナリスト達は分析していました。半年前のTF International Securitiesの著名なアナリストMing-Chi Kuo(郭明錤)氏の予測によれば2020年にヘッドウェアがリリースされるとされてきましたが、それがスマートグラス「Apple Glass」なのかもしれません。
Appleは2022年までにこの「Apple Glass」デバイスをローンチできるように、エンジニアに指示を出したことが伝えられていて、「Apple Glass」には既存のARKitが用いられる可能性が高いとされています。
ユーザーの視界内で基本的なインターフェースを提供するだけの「Google Glass」のようなテクノロジーとは異なり、「Apple Glass」は一般にAR(拡張現実)を組み込んでいると考えられ、インターフェースの要素や他のグラフィックをユーザーの実世界のビューの上にオーバーレイする形で提供するものとみられます。理論的には、これはユーザーに物理オブジェクトと表示できる場所に関する情報を提供したり、同じ視点に対して別の外観を提供することもできることになります。
ただ、具体的にこれで何が実現するかについては未知数なところがありますね。一番考えられるのはナビ機能や、相手との会話などで翻訳されたものが表示されたり或いは字幕で話したことが表示されるなどすると、海外でも使えますし、耳が不自由な方には役に立つかもしれません。また、オンラインショッピングなどで実際の製品の様子などがつかみやすくなるかもしれません。ただまずはゲームなどの遊び要素が強くないと面白くないかもしれません。
一部はApple Watchと情報が被りそうな感じもしますし、眼鏡を普段かけない人にとっては重荷になるため、販売数は限られるのかもしれません。Google Glassが不評でしたしね。あれは値段もあったと思いますが。。あと気になるのが処方箋と連携、というところです。メガネの度のことなのでしょう。
Google Glassが既に開発終了となっている今、Appleがどんなレベルでスマートグラスデバイスを仕上げてくるか、楽しみですね。
記事は以上です。
(記事情報元:Apple Insider)