Apple創業者の一人スティーブ・ウォズニアック、iPhone Xを発売初日には買わないと明言

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多くの人がAppleの新型iPhone【iPhone X】を購入しようと躍起になっています。このハイエンドモデルは日本時間の明後日27日16:01に予約が始まり、11月3日に販売開始となりますが、Appleの共同創業者のスティーブ・ウォズニアック(Steve Wozniak、以下ウォズ)はその中の一人とはならないようです。少なくとも、販売初日においては。

スティーブ・ウォズニアック Steve Wozniak iPhone X

ウォズは、今回の【iPhone X】が初めてiPhone販売初日に買わないiPhoneになる、と発言しています。ウォズはCNBCの取材を受けたときにこのことを明らかにしましたが、その具体的な理由については明らかにしていません。「私はむしろ【iPhone X】の様子をみてみたいと思っています。様々な理由で、【iPhone X】は私は初めて発売日にアップデートしないiPhoneの機種、ということになります。しかし私の妻は買いますよ。だから私は近距離で見ることができるようになります」。

ちなみに現在ウォズが使っているのは【iPhone 8】です。しかし彼はあまりそのことに拘っていない感じのようです。「私は自分のiPhone 8に非常に満足しています。iPhone 7も一緒です。私にとってみれば、iPhone 7もiPhone 6も一緒なのです」。

なお、ウォズは【iPhone X】に搭載される顔認証システム”Face ID”の動作方式に対しては懐疑的な見解があるようです。ウォズは現在の指紋認証Touch IDで十分だとも取材で語っていますが、それだけの理由でもないのかもしれません。ただ、CNBCの取材ではそれ以上の理由は明らかにされませんでした。

確かに、ウォズは過去に、最近はスマートフォンへの興味が既に大きく失われていて、今はEV(電気自動車)の類いに非常に興味を持っていると語っていたことがあります。とりあえず、スマートフォンは最新で速く動いてストレスがなく、自分の気に入った機能が使えればそれでいい、ということなのかもしれません。私自身も正直そのような感想を持っています。ホームボタンがなくなることで新しい操作を覚えなければならないのも面倒で億劫です。ましてや、起動の時に顔を映すためにスマートフォンを一定の場所に持っていくという行為そのものがバカバカしいと感じてしまいます。Touch IDならそんな必要は全くありませんからね。

言葉を換えていえば、今年【iPhone X】を購入しようと行列したり必死に予約を入れる人達の中から、一人確実に減りそうだ、いうことです。しかも、今でもAppleの共同創業者の一人で、多くの人の支持を集める人で、その上これまで全てのiPhoneを販売初日に手に入れてきたウォズでさえそういう判断をしたということは、少なくない人々の購買行動に影響を与えるかもしれません。

【iPhone X】は生産キャパや製造工程での問題で、今年のわずかに残った期間では、出荷台数はたった2000万台になるといわれていて、Appleの計画の半分の量にしかならないようです。そのため、販売当初はかなり深刻な品薄状態になるのではないかとみられています。

そして【iPhone X】は久々に外観が変更になることから、Appleの世界第2の市場となっている中国で、基本的に見せびらかしたい意欲が強い中国人にとっては、喉から手が出るほど欲しい端末となっています。ただ中国では17%の増値税(付加価値税)があるため、製造は中国で行われているにも関わらず他の周辺国より高く売られているので、中国人は陸続きのお隣で無税の香港から密輸で購入する人が多いのが実状です。

そんなわけで、先日の記事に書いたとおり、香港最大のスマートフォン市場、「先達市場」では既に【iPhone X】には正式予約前の9月末という段階から、なんと18,000香港ドル(約262,500円)というとんでもないプレミア価格がついています。これはプレ予約価格なので、10月27日の予約状況次第では、販売初日にはもっと高いプレミア価格がつくかもしれません。

記事は以上です。

(記事情報元:CNBC

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