Apple、開発者にアプリへのホットコードプッシュをやめるよう最後通牒!違反アプリはApp Store掲載取り下げへ

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今年3月、AppleはiOSのアプリデベロッパ(開発者)に対して、アプリのホットコードプッシュ(hot code push)機能の搭載をやめるように警告しましたが、一部のアプリはその警告に従っていませんでした。そしてとうとう、Appleも痺れを切らしたようです。

App-Store-logo

6月1日にAppleがデベロッパに対して発送した通知によりますと、添付されたAppleのデベロッパ協議書の3.3.2条のところに、明確にアプリでいかなる実行可能なコードをダウンロードすることを禁止するとされており、今回の警告が最後通牒だとされています。Appleは、全てのデベロッパに対して6月12日前に1回アプリをアップデートをすることを要求しています。もしそうしないと、アプリがApp Storeから掲載を取り下げられるという処置がとられることになります。

さて、一般ユーザにとってはホットコードプッシュと聞いてもなじみがないかもしれません。これはApp Storeのレビュー(審査)を経ずに、アプリ内部からアプリのアップデートを可能にするもので、例えば中国の最大で大ヒットしているネットゲーム≪王者栄耀≫や≪陰陽師≫などで普遍的にこの方式でのアップデートが行われています。というのも、ホットコードプッシュを使えば、デベロッパはもっと自由にゲームの内容を書き換えたり、また小さなバグの修正などをその場で修正することができるからです。

しかしAppleとしては、このような方法はApp Storeのレビューを回避されてしまうため、もし悪意のあるソフトウェアのインストールを紛れ込ませようとしてもできてしまいます。そうなると、ユーザのセキュリティやプライバシーが脅威に晒されることになります。

ということで、6月12日前後には、App Storeでは多くのアプリの一斉取り下げ現象が起こるかもしれません。

なお、WWDC17基調講演で語られていたとおり、App Storeのレビューは長くて1日、短くて1〜2時間で済むように時間が非常に短縮されています。WWDC17で強調されていましたが、実はこのレビュー時間の短縮は2016年5月には当ブログでもお伝えしているとおり、既に行われていました。

今後もデベロッパはAppleからApp Storeで消される憂き目を見る前に、ホットコードプッシュはやめるようにするべきなのでしょうね。とはいえ、Apple側も上記のような24時間以内のレビューでもデベロッパは納得していないのは明らかなので、例えばバグフィックスのための更新に特化したAIや機械による超短時間審査方法を整えておいたほうがいいいのかもしれません。そこがまたセキュリティホールになったりするかもしれないですし、技術的にできるかどうかは、わかりませんが。。

記事は以上です。

(記事情報元:WeiPhone

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