iOS 11、macOS High Sierraをベータ版で試したい?できればもうちょっと待った方がいいかも

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Appleは、日本時間昨日未明に行われたWWDC(世界開発者会議)基調講演で、全てのOSのアップデートについて発表しました。また、一部のOSではベータ版の配布も始まっています。恐らく、多くの方がすぐにでも試してみたいと考えているでしょう。でも、まだ製品版でもないのに、インストールしても大丈夫なのでしょうか?

その答えは、やはり待った方がいい、ということになりそうです。なぜなら、iOS 11やmacOS High Sierraも、ベータ版のバージョンは他の製品版に比べて高いのは間違いないですが、やはりベータテスト版に過ぎないからです。

既に多くのユーザが待ちきれずに、iOS 11、macOS High Sierra、watchOS 4などのシステムのベータ版を導入しているのは事実です。しかしもしあなたがやるとしたら。。できれば予備のデバイスを用意して、それで行った方がいいでしょう。もしメインのデバイスで行ってしまったら、デバイスが正常に動作しないなどの問題にぶち当たったときに解決できない可能性が高いからです。

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特にAppleに限らず他の会社の製品でも、初期のベータ版というのは一般的に多くのバグを抱えているものです。また明確なバグでなくても、例えばデバイスの温度が上がりすぎてしまったり、バッテリー寿命が縮まったりしてしまうこともあり、また公式に保証されているハードウェア特性が十分に発揮されなくなったり、または最悪全く使えなくなることもあります。

それらの問題が、Appleがなぜ「ベータ版」を公開するのか、という原因にもなっているのです。Appleは多くのベータ版を通じて、本来は多くのデベロッパ(開発者)によって新しいシステムの特性に対してテストを行ってもらい、そこで問題やバグのフィードバックを受けたあと、次のベータ版で修正する、という繰り返しを行います。そうやって何度かベータ版を出していくうちに最終的にGM版(Golden Master)にたどり着き、基本的にテスト中で現れたバグを取り去った一般公開バージョンができあがるのです。

Appleは既に、今月末にはiOS 11とmacOS High Sierraのパブリックベータ版もリリースすると発表しています。もし予備のデバイスがなく、メインのデバイスでもできるだけ早めに新しいシステムを体験してみたいというユーザの方々も、やはり今はベータ版が出たばかりなので待った方がいいと思われます。できれば、デベロッパ向けベータ版バージョン2か、できれば3まで待った方がいいでしょう。その頃には、明らかに致命的なバグやよく発生するバグは修正されているはずです。

実は私自身もiOS 7のベータ版が出たときにずいぶんとインターフェイスが変わったため、できるだけ早く試し買った気持ちがあり、当時メインで持っていたiPhone 5で導入したことがありましたが、もう発熱がひどかったり、正常に動作しないことが多くてやはりiOS 6に一旦戻したことがありました。そんな失敗から、老婆心ながら。。皆さんには同じ気持ちを味わって欲しくないな、という気持ちがあります。

記事は以上です。

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