Apple WatchでWeb検索が可能に!Web Browser for Apple Watch(App Storeで有料240円)

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当ブログ記事のコメントで”さのさん”に教えていただいた、Apple WatchでWeb閲覧が可能になるという、公式App Storeで公開されている”Web Browser for Apple Watch“。(さのさんに感謝!!)

App Storeにあるアプリなので、もちろん脱獄(ジェイルブレイク・Jailbreak)をしなくてもインストールできるのが特徴だ。

さて、昨日(というより本日未明)の記事でうまく使えなかったと書いたが、本日試行錯誤してみたら、一応使えたのでご報告(といっても本当に”一応使えた”レベル)。

その結果、このアプリはWeb閲覧というよりキーワードによるWeb検索アプリであることがわかったWeb Browserという名前ではあるが、Web Searcherという名前の方がふさわしいかもしれない。

ということで、こちらが正しいレビュー。

昨日からの改善点

Apple Watchの特性をすっかり忘れていた。Apple Watchのアプリは、特にサードパーティ製のアプリは基本的にはペアリングしているiPhoneに依存しているのだった。ということで、ペアリングしているiPhone5sの環境を見直してみた。

・できるだけ、iPhone5sで”Web browser for Apple Watch”のアプリを立ち上げた状態にしておく。
・(中国にいる場合)iPhone5sで、VPNに接続しておく。

以上で使用することができた。中国でVPNに接続していなければ使えないのは、Google関連のサービスと同様ストレスでもある。
なお、オススメの中国ネット規制回避サービスは当ブログのこの記事で紹介している

アプリ”Web Browser for Apple Watch”は有料

なお、このアプリは有料だ。App Storeで240円で購入することができる。(購入済みのため価格表記なし、失礼)

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“Web Browser for Apple Watch”をインストールしてみる

当然のことながら、iTunes→iPhone5s経由で私のApple Watchにインストールできた。
アイコンはこんな感じ。

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“Web Browser for Apple Watch”起動画面

Apple Watchでアプリを起動するとこんな画面に。声での入力と、キーボードでの入力が可能とのこと。え、キーボード!?
ちなみにお気に入り機能はないようだ(iPhone側のアプリ”Web Browser for Apple Watch”でお気に入りに登録していてもそれが表示されることはない)。

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つまり、このアプリは基本的に”何らかの言葉をWeb等で調べる”という目的で作られたものであり、純粋にブラウザ=”Web閲覧”をするためのソフトウェアというわけではない。URL入力もできない。

“Web Browser for Apple Watch”のVoice(音声)入力

Web Browser for Apple WatchのVoice(音声)入力は、Apple WatchのSiriを使って行う。当然Apple Watchのシステム言語設定のSiriになるので、日本語で設定していれば日本語を入力可能。

例えば、こんな感じ。
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“Web Browser for Apple Watch”のキーボード入力

いわゆるT9と言われるような、以前のガラケーのテンキーに搭載されていたような入力方法で行う。ただし、英語限定である。
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英語限定だが単語予測変換機能があり、入力欄の下に表示される。例えば、japaと入れればjapanが予測される、という感じ。予測変換が表示された部分をタップすれば予測変換結果のサーチへ、そして入力したままがよければキーボードの右下の青いボタン、Goをタップしてサーチに移る。

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しかしキーボードはともかく動きが遅くてイライラする。いちいち予測変換を読みに行くからだと思うが。。

“Web Browser for Apple Watch”のタブ

さて上記の音声入力かキーボード入力で調べたい言葉を入れると、これまでサーチメニューしかなかったのが右側にタブが展開し、左右スワイプで移動できるようになる。
一番左から以下のようになる。
・Search:サーチメニュー。今調べているのとは違う新しい言葉を調べたいときに。
・Web:関連Webサイトのメニューを表示。
・Places:現在地と関係があるものが表示される?結果が出なかったのでよくわからない。
・News:関連ニュース記事が表示される。
・Images:関連する画像が表示される。
・Products:関連する商品が表示される。

“Web Browser for Apple Watch”で実際にサーチしてみた

実際にサーチしてみての結果がわかりやすいと考え、以下の3つの言葉で調べた。

1. Japan(キーボード入力)
2. 日本(Siriによる音声入力)
3. サッカー日本代表(Siriによる音声入力)

1. “Japan”のサーチ結果

■Web
英語で調べたからか、全て英語のページが検索される結果に。
ペアリングされたiPhoneやApple Watchの言語設定は無視されるようである。
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例えばトップのWikipediaに入ってみると、こんな感じ。ちなみにこれは英語版WikipediaでJapanを検索したものになる。中身は全部英語。
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■Places
中国にいるからか、何も結果が表示されなかった。
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■News
こちらもやはり英語のニュースのみの検索結果となった。
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そのうち一つをタップしてみると、詳細に行ける。例えばミス・ユニバースに選ばれた宮本エリアナさんのニュースはこんな感じ。中身も英語。
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もう1つ、地震についてのニュース。
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しかし両方とも、ニュース本文が途中で切れてしまっている。恐らく、ガラケー(携帯電話)向けのサイトを参照しているのだろう。また、地震についてのニュースの最後のリンクっぽい”170 news articles>>”をタップしても何も起こらないので、リンク機能もない。
単に文字を表示するだけというわけだ。

■Images
実は2回japanで調べたのだが、2回とも違う結果が出た。。なぜそうなるのかは不明。
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画像のサムネイルをタップすると、拡大画像が表示される。
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なお、拡大画像に長押しタップやフォースタッチなどをやってみたが、反応なし。画像の保存はできないようだ。

■Products
どこを調べたのかわからないがjapan関連のプロダクツが。。よくわからない。表示は日本円表示、ということは、Apple Watchの言語設定に合わせたのかもしれない。統一して欲しい。。
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タップをすると拡大はするが、拡大するのは画像だけ。結局サーチはできても買い物できるサイトに移動できるわけではないので全く実用的ではない
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2. “日本”のサーチ結果

Japanでは英語のソースしかサーチできなかった。その後Siriで日本語入力ができることに気づき、では”日本”はどう?とやってみたのがこちらの結果。

■Web
英語サイトと中国語サイトが混じる結果に。現在地が中国というのが影響しているのか、日本という漢字は中国でもそのままだからなのか。。
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■Places
やはり現在地中国と関係ないのか、結果は表示されなかった。
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■News
中国のニュースばかりが表示されることになった。日本が軍国主義化しているといたずらに煽るニュースばかり。。笑 国策なので致し方ないというところか。
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■Images
Japanとは全く違う検索結果となった。
食べ物とか、神社とか。。
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■Products
なぜかJFA(日本サッカー連盟)のものとかが表示された。ふむ。。
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3. “サッカー日本代表”のサーチ結果

上記の”Japan”や”日本”では、日本語のソースになぜかたどり着かなかった。そして”日本”で検索していたら、ProductsにJFAが出てきたので、そうだ”サッカー日本代表”なら日本語も入っているなと思いついて検索してみた。結果は以下の通り。

■Web
狙い通り、日本のWebも検索できた。
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■Places
案の定現在地とは何も関係がないので検索できず。
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■News
やはり日本のソースが検索できた。
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■Images
なんだか同じような画像ばっかりだが検索できた。
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■Products
なぜかここでふん詰まって全然検索できず。。数分経ってイライラしたので終わり。
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総評

上記のように結果だけ表示しているとスムーズに検索できているように見えるかもしれないが、実際にはかなりイライラするくらいの待ち時間があった上に、しょっちゅうアプリが落ちるので立ち上げ直したり、当ブログでも紹介した方法でいったんアプリを落としてからまた試すなど、ストレス満載のユーザ体験となってしまった。

正直、現在私がいる中国の環境ではあまりに動作や読み込みが遅すぎて全く使い物にならないレベル。ペアリングしているiPhoneではそれほどストレスを感じないので、Apple Watch本体の処理能力問題のような気がする(とてもiPhone4sと同等といわれるプロセッサ、S1を搭載しているとは思えない。512MBという貧弱なメモリが悪さしているのか、それとも?)。
こんなことなら、さっさとiPhoneを取り出して調べた方が100倍は速く、ストレスがないんじゃないだろうか。

実際にネット環境が良かったとしても、恐らく以下の問題があって実用は難しい。
・アプリ自体が非常に動きが緩慢
・キーボードの入力までいちいちネットに調べに行くので入力がトロい
・キーボードは英語のみ対応で、日本語はなし
・基本的に日本語で検索しないと、検索結果は英語か中国語が優先される
・タブ画面切り替えが非常にとろい
・Apple Watch上でよくアプリが落ちる
・待っている間に非常に腕が疲れる

そんなわけで、このアプリは恐らく”さっと調べ物をしたいときに、iPhoneを取り出すまでもなく腕の上のApple Watchで便利に検索できる”というような用途のために開発されたはずだとは思うのだが、残念ながら全くそのレベルにはほど遠いできになっているというのが総評だ。

まだまだ改善の余地があると思われるが、発想としてはアリなのではないかと思う。調べたいジャンルのニーズなどをもっと突き詰めて、動きがきびきびするようになれば、実用的になってくる可能性はある。

※Apple WatchのSiriにHey Siriと呼びかけて最初からそのように聞けばいいんじゃね?とかいうツッコミはなしで。。笑

ちなみにSiriで”サッカー日本代表の情報が知りたい”と聞いたらこんな結果に。断然上のアプリより役に立つ情報だと思うけどね。。

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もちろんこのレベルでは240円を出して買う価値など全くないし、私個人的には全くオススメしない。。が、物好きな方、今後の可能性を信じる方はぜひどうぞ。

購入・導入・実行は自己責任で!

記事は以上。

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