iPad製品は2014年からその業績がふるっていないが、やはり同業他社の製品と比べても最もよいタブレットデバイスであることには疑問の余地がない。特にiPadは業務上で使われることが多く、その浸透範囲は様々な業界に及び、更に拡大を続けている。そして今度はなんと政治の世界にも採用されようとしている。しかも、イギリスの国会にだ。
イギリス国会下院(庶民院)の議員全員にiPad Air 2配布が決定
イギリスのメディアExpressの報道によると、イギリスの国会下院(庶民院)が先週火曜日に、650人の国会議員1人1人全員にiPad Air 2を配布すると発表したという。
この配布は今年5月以降から開始されるもようだ。
Expressの報道ではiPad Air 2とはっきりと製品名が記されていたが、その他のタブレットデバイスが配布されるかどうかは現在のところ不明だ。
イギリス国会はiPad Air 2配布とペーパーレス化に毎年20万ポンドの予算
各議員、約650名にiPad Air 2を配ることを決定したイギリス国会は、将来5年内にこの方面の予算に毎年20万ポンド(約3,570万円)を予定している。実際、イギリス国会は2012年に既に全議員にタブレットデバイスまたはノートパソコンを支給することを計画しており、それによってこれまでの紙資料を廃止しようとしたが、まだ議員の3分の1の人しかiPadを持っていないのが現状だ。
なお、The Timesによれば、今回イギリス国会で配布されるiPad Air 2は全て16GBのセルラー版に統一されるとのこと。
Appleは低迷するiPadの売り上げにてこ入れをするため、今年は業務向けの12インチディスプレイ搭載のiPad Proをリリースするものとみられているが、まだ発売日など詳細はわかっていない。
画蛇添足 One More Thing
イギリスの国会は毎年20万ポンド(約3,570万円)の予算を用意するとのことだが、イギリスではiPad Air 2のセルラー版の単価は499ポンド。650台では32万4,350ポンドで、年間予算の20万ポンドをオーバーしてしまう。もちろん、政府購買やロット購買である程度価格が下がるにせよ、それでも20万からはかなりオーバーする。
いきなり全部に行き渡るということではないのか、それとも議員の3分の1は既にiPadを持っているので、しばらくは手持ちの機種を使ってもらおうということなのか。。
ちなみに英国は両院制で、下院は庶民院、上院は貴族院となっており、下院の庶民院の方が優越権をもっているって知ってた?
記事は以上。
(記事情報元:Express)