初代iPhone(iPhone2G)は2007年にリリースされたが、実は1999年12月にAppleがiPhone.orgというドメインを取得していたことは業界内外で有名であり、リリースされるまで8年もの間、いつかはiPhoneという名前の電話がAppleからリリースされるのではないかということは予測されていた。
Appleは秘密の漏洩については非常に厳しく管理していたが、Appleの共同創業者で前CEOのスティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)自身のせいで、宅配便の配達員にリリース前のiPhoneを危うく見られそうになってしまった事件があるのをご存知だろうか。
Appleを退職した従業員から語られたこのストーリー、詳細は以下の通りだ。
元Appleの従業員が語る、ジョブズのせいで初代iPhoneが漏えいしそうになった話
「早期のiPhoneの開発段階で、私達はWi-Fiの問題にぶち当たりました。ジョブズは自宅でWi-Fiの模擬テストをやってみるということを言い出したのです。当時私達は焦りで恐怖を覚えるほどでした。なぜならiPhoneを発表する予定のMacWorldが日増しに近づいていたからです。結局我々はジョブズの家の中でテストをすることを決定しました。
ジョブズの自宅に我々が着いた時、ジョブズの車は私道に停車していました。彼は車に座って、天地が震えるような大音量で音楽をかけていました。車自体はエンジンは始動していませんでしたが、彼は音楽を聞いていたのです。私達をみかけると彼は音楽を止め、車から駆け降りると私達に”ヘイ、ブラザー!”と声をかけ、そして家の中に入ってテストを始めたのです。
テスト中に、突然耳をつんざくような中世のスピーカーのような音が鳴り、私達だけではなくジョブズもびっくりしていました。ジョブズはそれが家のもう1つのドアから聞こえたことに気づきました。
ドアの方に行ってみると、そこには毎日見かけるような非常に朗らかなFedExの配達員がいました。相手はジョブズが知らない人だったので、ジョブズは驚いたようでした。荷物を受け取りにジョブズは出ていったのですが、何とその時ジョブズはiPhoneを手に持っていってしまったのです。彼はそのことに気づき、さっとiPhoneを後ろに向かって投げ、何事もなかったかのようにサインをして荷物を受け取りました。
私達はiPhoneを彼の家に運ぶとき、大勢の人の手を借りてPelicanのセーフティボックスにまで入れて運んだくらいなのです。あれらのサンプルはこれまで一度もAppleの敷地内を出たことがなかったのに、ジョブズはそれを後ろに放り投げたのです。もし配達員がちょっと首の角度を変えて見ようと思ったら、iPhoneを見られてしまうところでした」。
画蛇添足
一言でまとめると、ジョブズの自宅で発表前のiPhoneのテストをしていたら宅急便が来て、ジョブズが手に発表前のiPhoneを持ったまま受け取りそうになってしまったという話だ。
とっさにジョブズが機転を利かせて後ろに放り投げたからよかったものの、もし見られていたら。。
口止め料でその配達員、またはFedExは潤っていたかもしれない?
記事は以上。
(出典元:WeiPhone)