2015年CES(米国国際家電ショー)での10大注目ポイントまとめ

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CES

1月6日から9日は、1年に1度のCES(国際家電ショー)が米国ラスベガスで行われ、例年この展示会は多くのメーカーやメディア、そして消費者からの注目を集めている。今年のCESではどのようなものに注目が集まるだろうか?中国のメディアiFanr(爱范儿)が10大注目プロダクトをまとめているので紹介したい。

なお、Appleはこの展示会で新製品を発表することはないが、ここで紹介された技術が使われたりすることもあるのでAppleファンとしても要注目だ。

1. 自動車自動運転システム

CESにとって、自動運転システムはそれほど新鮮な話題でもない。過去のCESでもこのテーマは何度も登場しているからだ。しかし、今日に至るまで自動運転システムは、テクノロジー上でも法律上でも問題が山積みだ。とはいえ、疑う余地なく今年のCESでもやはり自動運転システムは見られるだろう。そして昨年2014年にAppleから発表されたCarPlayやAndroid Autoなどが今回のテーマの主役となるだろう。

2. 人々を驚かせるようなスマートフォンやタブレットは出ない

2014年のスマートフォンやタブレット市場にはこれといって光るものがなかった。タブレットPCの売上は引き続き落ちている。以上のことから、今年のCESでは、スマートフォンメーカーは光を放つことはないだろう。情報によれば、HTCがCESで新品を発表するというが、今年のCESにはHTCはブースを出していない。LGは昨年曲面ディスプレイを出したことが注目されたが、情報によるとLGは今年も引き続き同じものを特徴として打ち出していく予定とのことだ。

3. ウェアラブルデバイス

ウェアラブルデバイスは昨年2014年のCESで異彩を放ち、多くの大手メーカーもこの新しくホットな市場に踏み出し始めた。CCS Insightの予測によれば、今年のスマートウォッチとフィットネス用ブレスレットの出荷量は5,000万台を超えるだろうとのこと。CESでは、メジャーな家電メーカーがほぼ出揃うが、それぞれが分野を細分化してスマートグラス(メガネ型デバイス)、スマートウォッチ、ブレスレット、フィットネスチェッカー等の製品を発表するだろう。ウェアラブルデバイスは2015年でますます成熟しただろうか?またどんな新しいテクノロジーが産まれるのだろうか?

4. ファッションブランドがテクノロジーブランドに

今年、CESの主催団体のCEA(米国コンシューマ・エレクトロニクス協会)は2,000社もの会社を招待しているが、その中にはアディダス(Adidas)、ニューバランス(New Balance)、ロレアル(Loreal)等のファッションブランドも入っている。最近、これらのファッションメーカーはテクノロジーによって自社の製品の価値を引き上げてイノベーションを起こそうとしており、多くのメーカーがスマートファッションなどの新しいプロジェクトに乗り出している。ファッションブランドとテクノロジーブランドのコラボレーションがますます進んでいくと思われる。

5. スマートウォッチは停滞?

昨年のCESで、スマートウォッチはPebbleやMetaといったベンチャー企業が大半を占めていた。そして2014年にはAppleがApple Watchを発表したり、GoogleがAndroid Wearを発表したりしている。この2巨頭がスマートウォッチの分野に進出してきたことでこの分野には風雲を呼び起こすことになり、小さいメーカーは打撃を受けることになる。なお、PebbleとMetaは今回のCESでは新製品を発表しないようだ。

6. 量子ドットテレビがお目見え

毎年CESではテレビ分野で新しいテクノロジーが発表される。例えば去年の4Kテレビのようにだ。今年のCESの主役は恐らく量子ドット(Quantum Dot)技術だろう。この技術は4Kに比べて更にくっきりとしたディスプレイ効果を出すことができ、今のところLGとソニー(SONY)がCESで量子ドットに関する製品を出品することがわかっている。

7. IntelのBroadwellがついに準備完了

インテル(Intel)は去年のComputerxで次世代CPUのBroadwellを発表した。言うまでもなく、Broadwellは2015年のPC市場で最も重要な役を演じることになり、無数の新製品が誕生するだろう。Broadwellは2つの積極的な意義をもたらす。ひとつはPCをより持ち歩きに便利にすること、そしてバッテリー寿命をのばすことができ、更に薄い外形を作ることができるようになる。インテルは従来品よりも30%も電力消費を抑えたと言っている。もうひとつは、Broadwellはノートパソコンにファンレス時代をもたらすということだ。そうすることでPCメーカーはこれまで重要だったこの部品を取り去ることができる。

8. 全てのモノがネットに繋がる、IoT

今年のCESは例年に比べIoT技術の参加が最も多い一年となる。既に大手メーカーもこの分野に入ってきており、AppleはHomeKitがあり、GoogleはNestを買収している。ただ、まだこの業界には統一された基準やプラットフォームが存在していないのも事実だ。

9. 値段がコンシューマの手に届くバーチャルリアリティデバイス

Facebookは2014年3月に20億米ドルでOculus VRを買収した。Facebookはバーチャルリアリティがモバイルデバイスブームに続く次の流行となると考えているようだ。ただ、バーチャルリアリティは非常にコストが掛かり、普及には非常に困難とされていた。2014年、Oculusはサムスン(SAMSUNG)と提携してGear VRをリリースし、バーチャルリアリティをこれまでと違うやり方で庶民化した。一般消費者が買えるようになるということは、バーチャルリアリティが2015年に解決しなくてはならない問題の1つだ。そんな中、情報によればOculusはCESで新製品をリリースするとのことで期待が高まっている。

10. どちらでも挿せるUSB

去年8月、表裏どちらでも挿せるUSBのType-C規格の製品の大規模量産の準備が整った。ということは、これからのPCやスマートフォン等のデバイスメーカーはこの新しい規格をサポートすることができるようになったということだ。新しいUSB規格は表裏どちらでもさせるだけではなく、ポートやコネクタ自身も小さくなり、デバイスを薄くすることができる。現在のところ、ノキア(NOKIA)のN1タブレットが既にUSB Type-Cを搭載している。今年のCESではもっと多くのType-C USBを搭載したデバイスを見られるだろう。

記事は以上。

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