Apple(アップル)社のデザイン主管で上級副社長のジョニー・アイブ(Jony Ive)が数日前、英国ロンドンのデザイン博物館で講演を行い、その中で最近のデザイン学校は学生に現物の製品を生み出すことを教えず、安っぽいコンピュータに頼り過ぎだと語った。
「最近私が面接した多くのデザイナーがどうやって現物を制作するかを知らない。なぜならデザイン学校にとって工房のコストが非常に高いため、コンピュータを使ったほうが安上がりだからだ」と問題を指摘した。
以下はcnBetaの記事から。
「これは本当に悲劇だ。もし4年も時間をかけて3Dのデザインを勉強したのに、1つも自分で手を動かしてものを制作しないなんて」
学校では学生にコンピュータプログラムを使ってコンセプトデザインを作ることは教えるが、「全然ダメなデザインをありがたがったりする」とアイブは語る。
「もし最終的なアウトプットとして求められているものが画像であれば問題ないかもしれない。しかしもしあなたが実際の三次元の物体を制作する責任者となったら、一体どうするんだ?」
アイブは昨今のデザイン学校の学生がコンピュータに依頼し過ぎだと指摘したが、もちろん彼自身もデザイナーにはデジタルツールを完全に捨てることはないように望んでいるとした。
「我々は最先端のツールを使ってモックやプロトタイプをデザインしたり制作するための手助けとすればいいのだ。私は全ての制作するものがその過程で手やのこぎりだけを使えと言っているわけではない」
「そうすることで動機、つまりなぜそのようにするかという問題に戻ることができるんだ。なぜあなたの最初の反応としてガラスを理解しようとしない?ガラスを使って何かを作ろうとしない?なぜあなたの最初の反応はガラスのコップを使ってエイリアスのコンセプト画像を作ろうとするのか?」
ちなみにジョニー・アイブは1980年台にニューカッスルのアートスクールで工業デザインを学び、1992年にAppleに入社している。
画蛇添足:でも、今あなたが生み出しているものがベストかは。。
以下は完全に私個人の意見なので気にしないでほしい。
ジョニー・アイブが偉そうに語れば語るほど、では現在のiPhone6/6 Plusや、Apple Watchのデザインは一体どうなの?とツッコミを入れたくなる。
iPhone6の突出したカメラ、醜いDライン、丸みを帯びたSAMSUNGと見まごうようなダサいデザインと、ケースでもつけなくては滑りやすく落ちやすいデザイン。Apple Watchの時計としては凡庸極まりないデザインと、余計なでかいリューズ、そして共通して言えるのがゴールドの成金具合。
これらもジョニー・アイブが自分で生み出したか、もしくは誰かのデザインを承認したものとしたら。。
「あなたの通っていたデザイン学校は、デザインが機能と〆切への妥協してもいいって教えていたのかい」とツッコみたくもなってくる。
iPhone5/5sまではよかったのに。iPhone5cからおかしくなってないだろうか。
偉そうですみません。
記事は以上。