9to5Macの報道によると、中国のオンラインApple Storeで銀聯（UnionPay）での支払いが可能になった。

ということで私も中国のApple IDと銀聯対応の銀行カードを実際に持っているので実際にやってみた。
以下が支払方法を銀聯（UnionPay）に変更する方法のステップだ。

■Step 1
私はMacのiTunesから行った。
まずはApp Storeで、中国のアカウントにサインイン。

■Step 2
右側の快速链接（クリックリンク）の”帐户（アカウント）”をクリック。

■Step 3
付款方式（支払方式）のところの”编辑（編集）”をクリック。

■Step 4
銀聯アイコンをクリックし、銀聯に対応したカード番号を入力し、次に進む。
銀行デビットカードの場合、カード番号を途中まで入れると有効期限やらセキュリティコードの入力欄が消える。

■Step 5
銀行カード申請時にあらかじめ登録しておいた携帯電話番号に6桁の”验证码（確認コード）”が届くので、それを入力すると、支払方式が変更される。

画蛇添足：あまりにも導入が遅すぎた

ちなみに、出典元の9to5Macや、それを引用しただけの日本のメディアなどは、世界一の発行枚数を誇る銀聯（UnionPay）カードが使えるようになるのでこれが起爆剤になるかなどと書いているものもあるが、これは実際に使っていない人の書き方で、全く見当違いも甚だしい。

実はこれまでも中国の銀行のオンラインバンキング（もちろん中国の銀行カードは全て銀聯UnionPay対応）で、プリペイド式で支払うことはできていたのだ。しかし従来のやり方ではあらかじめAppleに勝手に決められた金額（50元・100元・300元・500元）でしか入金できず、必ず残高が残っていた。それよりは一歩前進したくらいなものだ。ちなみにその前までは中国で発行されたクレジットカードを持っていないとApple IDに登録さえできなかった（ちなみに中国ではクレジットカードを持っている人はまだまだ少ない。デビットカードの使い勝手が異常にいいからだ）。これまでがひどすぎただけ、マシになっただけ、というのが正直な感想。

今までがひどすぎたので、中国のユーザは脱獄してクラックアプリを入れるしか方法がなかった。今回の銀聯導入は確かにいいことだが、既に遅きに失しているのは間違いない。中国人には既にAppleのApp Storeでアプリを買うという習慣がなくなってしまった。これをどう挽回するか。。銀聯（UnionPay）対応くらいでは完全な挽回はムリだろう。

できればAlipayでの支払いに対応してもらいたいところだが。。それはAlipay代表のジャック・マー（馬雲）とAppleのCEOティム・クックの話し合い次第といったところだろうか。

記事は以上。