MacWorldがMacworld/iWorldの開催中止を宣言した。
ということは、来年行われる予定だったMacworld/iWorldエキシビジョンイベントは行われないことになる。Macworldは来年3月に行われる予定で、これまでの1月/2月開催に比べ遅めの開催の予定だった。
MacWorldの来年の開催は中止、IDGが公式発表
昨日IDG World Expoは声明を発表し、その声明の中で、Appleの商品のやりとりが行われるイベントだったMacWorldを2015年はとりやめるというものがあった。具体的には、”我々は本日、2015年のMacWorldの開催を中止し、予定通りに開催されないことを宣言する。我々のMacIT、つまり企業の部門とApple製品に関する世界で初めてのイベントは来年行われる。具体的なことについては数週間以内に発表する”という内容だった。
MacWorldはAppleからイノベーティブな製品が発表される重要なイベントだった
2000年から始まり、2009年まで毎年1月に行われていたMacWorldは、1つの業界を生み出すほどの重要イベントで、毎年スティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)も参加して、ここでイノベーティブな製品を発表してきた。例えばiPhone、MacBook Air、そしていくつかのソフトウェアを。
2009年にAppleはこのイベントを開いた後、これまで一度も開いていない。それ以降MacWorldの注目度は下降の一方を辿っており、同名の雑誌も休刊に追い込まれてしまった。
ただMacWorldの主催団体だったIDGが今回”中止”といっているということは、未来永劫開かれないというというわけではない、という一縷の望みはつないだといったところだろうか。
画蛇添足:発表時期を固定することに意義があるのか。。
来年のMacWorldの開催の中止の原因は明らかにされていないが、ほぼ明らかだ。Apple本体からの支持が得られなかったに違いない。ここ数年、Appleは発表イベントを6月のWWDC(World Wide Developer’s Conference)、9月のiPhoneの発表イベント、10月のiPadの発表イベントの3つに絞っている。
Appleはそれ以上の発表のタイミングを作っても発表するものがないということを言ってしまっているようなものではないだろうか。
ただ、発表タイミングを固定するということは、1年のうちその時期に必ず何かを発表しなければならなくなる。例えそれが未熟で未完成な、妥協に溢れる製品だったとしても。
いいものができるまでは公表しないというAppleの方針は崩れ、定期的に株主様に報告をして株価をあげるためのイベントしか残らないということになってしまうのだろうか。寂しい。
それよりも、Appleの屋台骨を支えるiPhoneが初めて発表され、ジョブズがスマートフォン業界を一気に塗り替えた、その歴史的イベントがずっと行われないことの方がもっと寂しい気がする。
記事は以上。