U2のボノがiTunesに自動的に新アルバムを送りつけていたことに対し謝罪

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u2_Bono

ロックバンド”U2″が数日前にFacebookでファン達と交流したとき、Vo. ボノ(Bono)がファンの質問に答える形で、iTunesでユーザに対して無償でニューアルバム”Songs of Innocence”をプレゼントしたことについて、ユーザの同意を得ないまま自動的に楽曲をユーザのデバイスにダウンロードさせてしまったことを謝罪した。

ボノはバンド全体が”あまりにも思い入れが強すぎた”と語り、このような形でプッシュしないと、人々はこのバンドが2年も時間をかけて創作した楽曲を聞き逃してしまうのではないかと思ったという。

U2ニューアルバム”Songs of Innocence”無償強制ダウンロードの顛末

9月9日(日本時間9月10日)のAppleの新製品発表スペシャルイベントで、Appleはイベントの最後にU2を呼び出してライブを行い、U2がその場でニューアルバム”Songs of Innocence”を5億人のiTunesユーザIDに対し、10月13日まで無償でダウンロード可能にするという発表をした。

しかしそのやり方は歓迎されなかった。ただ無償ダウンロードを提供するだけならよかったが、そのニューアルバムは勝手にプッシュでダウンロードされ、U2のニューアルバムについて特に関心がないユーザや、聴いたとしてもそれがよくないと感じたユーザは、自分のデバイスの記憶容量の空間がそのために使われることに不満を感じ削除しようとしたが、何とそれらをどうやっても削除できなかったのだ。

結局Appleにクレームが殺到し、Appleは何とわざわざそのU2のアルバムを削除するページまで作り、”もしiTunesライブラリからU2《Songs of Innocence》アルバムを削除したいなら、全く問題ありません”とまで書いた。そしてそのページの下の方には、ワンクリック削除ボタンまで設けられた。そしてそのボタンを押すと、二度と無償ではこのアルバムは手に入らない。

何ともお粗末な事件となってしまった。

画蛇添足:Appleの病が表に出たような事件だ

私個人は現在のU2そのものに殆ど興味がないし、ニューアルバムを聴いてもどうってことないなと思ってしまった人間だからこのようなことが言えるのかもしれないが、今回の強制ダウンロードというやり方は明らかにユーザの不満を買うやり方だった。1曲ならまだいいが、アルバム全体を送りつけるのは大変非常識だ。しかも削除の方法がなかったのは非常に痛かった。もっともっとまずいのは、U2のボノの言い訳が全然言い訳になっていないということだ。

今回の事件は、Appleの現在の体制の”病気”が現れたようなものではないだろうか。本来Appleは非常に細かいところまで気にする会社だった。特にプロモーションに関しては。それに比べると今回の事件はあまりに管理がずさんすぎる。それに音楽には好き嫌いがある。そこをわからずに、しかも今完全に流行の最前線ではないU2を持ってきてしまった。

例えばあのイベントの最後にビートルズ(The Beatles)の元メンバーの生き残り2人(ポールとリンゴ)がスペシャルセッションして新しい楽曲を1〜2曲発表して無償ダウンロード。。みたいだったらものすごく話題性があったと思うし、恐らく削除騒ぎにはなっていなかったと思うが。もちろん、Appleの使う金の額の桁も変わってくるだろうが。。

ボノは表面では謝っているが、今回Appleから少なくとも日本円で億を超える金をもらっているのは間違いない。誰にどう言われようと、心の中ではほくほくしているのかもしれない。
最近ジョニー・アイブ(Jony Ive)のデブっぷりと目の虚ろっぷりな感じも気にかかる。毎日接待漬けでデザインなんかしている時間がないんじゃないだろうか。

金満Appleとそれに群がる人達はいったいどこへ向かおうというのか。

記事は以上。

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