全面がガラスでできたiPhoneがいずれ実現するかも?Appleの新しい特許

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業界内にはかなり前から、こんな冗談のような笑い話があった。

「Apple(アップル)のデザインは、最終的には簡単な一枚の大きなガラスになる」

しかしこの笑い話はもしかしたら冗談で済まなくなるかもしれない。
報道によれば、Appleは”全面がガラスでできた”外側ハウジングの特許を出願していたことが判明したからだ。

海外のとあるメディアの情報に寄れば、
米国特許商標局が2014年7月8日に授与した8,773,848号特許では”ガラスの溶接によるデバイスのハウジング(筐体)”に言及し、
そして出願者の中には、
あのAppleのデザインのトップで、
スティーブ・ジョブズの片腕だった上級副社長のジョニー・アイブ(Jonathan Ive、Jony Ive)の名前が連なっているのだ。

iPhone_glass_chassis_patent

この特許の要約では、Appleは現在既に”ガラスのハウジング構造の電子デバイス”という特許を取得していることが記述されている。
そしてこのガラスのハウジング構造の目的は、ディスプレイやその他の内部電子部品を保護するためとされている。
そしてこの構造は複数のガラスを溶接して作られるというものだ。

特許出願文書には引き続き、
「複数の平面ガラス部品を溶接して1つにすることによって5角形(ここは真相は不明)の箱を形成し、
中には電子部品を装着する可能性がある。
また不透明の塗装材料と有色ガラスもその構造の一部分となる可能性があり、
それらは内部の電子部品の目隠しをするためである。」
と記載されているようだ。

確かに、ガラスでできたiPhoneというのはぱっと聞いただけではとてもぶっ飛んだアイデアに思える。
なぜならiPhoneのディスプレイのひび割れや破壊は非常に頻繁に発生しているからだ。
調査によれば、実に26%ものiPhoneのディスプレイが2年以内に何らかのひびが入るなど破壊されているほどだ。
そしてiPhone4や4sは既にガラスを表面(裏面)に配置したガラス筐体デザインとなっており、
この前面と背面のガラス板は少なくとも数百万人のユーザの頭痛の種となっていた。
iPhone5とiPhone5sでは金属の筐体(ハウジング)になり、
そしてこれまでリークしているiPhone6のモックなどの情報では、
Appleは引き続き金属筐体を用いるとみられている。

それでは、何が原因でAppleはあまり賢いとは思えない180度の方向転換をしたのだろうか?
それは間違いなく、サファイアガラスの存在によるものだ。

今週の頭に当ブログでも記事で書いたとおり、
お騒がせリーク男のSonny DicksonによりiPhone6のフロントパネルの写真がリークし、
またiPhone6ではサファイアガラスディスプレイが採用されるという情報も流出した。
それはAppleがコーニングのゴリラガラスディスプレイを放棄することになる。
このゴリラガラスはここ数世代のiPhoneと、
その他の大多数のスマートフォンやタブレットデバイスに使用されてきたものだ。

また最近Marcques Brownleeが、
そこでは非常に解像度が高く設定された、
サファイアガラスディスプレイの「堅固で耐久性が高い」という特徴を証明した動画をリリースした。
それによれば鍵やナイフなどで力をいくら込めて擦ったり挿そうとしても傷つけられなかった。
またこれまでの携帯デザインの中ではありえなかったかなりの湾曲が可能なフロントパネルであることが上記の動画で明らかにされており、
これまで湾曲可能だったLG G FlexやSAMSUNG Galaxy Roundなどとも比べものにならないほどだ。

というわけで、もしかしたら将来的にiPhoneやひいてはiPadまで筐体の前面も背面もサファイアガラスが用いられたとしても、
それほど驚くことではないのかもしれない。
上記の特許では明確に、ガラスはカラーのもので、内部の電子部品を目隠しすると書いており、
溶接によって隙間なくつながったガラスによる筐体(ハウジング)は、
ある意味Appleの一体式筐体コンセプトの延長線上にある究極のアイデアなのかもしれないのだ。

また、Appleのこのデザインに関する自信はかなりあるようで、
これほど早く行動して特許を取りに行ったということは、
ライバルに簡単に模倣されることを予防する効果もある。

ただ、この「全面ガラス」のiPhoneが今後将来的にいつリリースされるかということに関しては、
今回の特許出願文書では全くわからない。
またAppleはこれまでも取得した特許を全て製品上に反映したわけではない。
例えジョニー・アイブ自身が時間を多くかけて検討したものだとしても。

記事は以上。

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