Appleの初期トップデザイナーがiWatchを酷評!Appleは疑念をぬぐい去れるのか

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Hartmut-Esslinger

先月の記事で紹介した、Apple初期のデザインのトップを務め、
同社共同創始者のスティーブ・ジョブズが最初にCEOを勤めていた時期に、
無数の素晴らしいデザインによってAppleに多大な貢献をしたデザイナーのHartmut Esslinger。
ジョブズの独特な人を見る目と、Esslingerの一風変わったデザインが、
初期(1982年頃)のApple製品にUIだけではなく製品の外観までも、
独自で孤高の雰囲気をもたらしていたのは有名な話だ。

しかし最近のEsslingerはインタビューで、
Appleがこれからリリースするとされている”新製品ジャンル”、
つまりiWatch等のウェアラブルデバイスを”バカでくだらないもの”だとこき下ろしている。

Hartmut-Esslinger-frog-design-press-

「スマートウォッチはバカでくだらない製品だ」とEsslingerはフォーブス(Forbs)の取材に答えた際に語っている。
「なぜ腕の上に安っぽい電子デバイスをつけて、
それを個人の情感の象徴としなければならないのか?」

彼はスマートウォッチがフィットネスに役立つデバイスというのはただのハッタリで、
ユーザーにとっては本当の価値は生み出さないと考えている。

このように考えているのはこのデザインの大先生だけではあるまい。
現存するこの類いの製品は、ユーザに提供できる価値感において何かが物足りない。
またよしんばデバイスに何らかの潜在的価値があったとしても、
毎日充電しなければならないというこの悩みからはユーザは解放されないだろう。
正直、手動巻きの機械式腕時計の時代に逆戻りをしたような感じさえする。

Appleのスマートウォッチ”iWatch”は、この現実を変えることができるだろうか?
恐らく、それは今年の秋の製品発表で明らかになるだろう。
Appleは特に新しいウェアラブルデバイスに対して、
とてつもない努力を惜しまずにイノベーションを達成しないと、
Esslingerをはじめとする世の中の人々の猜疑心を拭い去り、
スマートデバイス業界の変革者たりえないのではないだろうか。

ちなみにEsslingerは昨年もインタビューにて、
スティーブ・ジョブズからティム・クックにCEOがバトンタッチされてからのAppleに対し、
クリエイティビティがなくなり金勘定しかできなくなったとこき下ろしている。

記事は以上。

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