Apple(アップル)に買収されるという情報が流れている、
トップヘッドホンメーカーのBeats。
そのBeatsが、ストリーミングサービスのMOGの創始者David Hayman(デビッド・ヘイマン)に今週起訴されていることが判明した。
そしてMOGは2012年にBeatsに買収されている。
Haymanは今回の起訴状で、
MOGが買収された後彼はBeatsに入社したが、
あっという間に解雇され、
最初に約束されていた高額の報酬を得られなかったことを訴訟の理由としている。
起訴状の中で、MOGは2012年6月にBeatsと買収契約に合意し、
HaymanはMOGのチーム殆ど全員と共にBeatsに入社した。
またHaymanはその契約の中で、
株主激励プラン(Stockholder’s rights plan)として、
Beatsの株の流動権益の2.5%を得ることになっており、
そのうち1%はHaymanが職務を1年全うしたら支払われることになっており、
残りはまたその後の数ヶ月後に支払われることになっていたという。
その他にも、その買収契約では株主激励プランを受けた後、
もしBeatsの市場価値が5億米ドルを超えたと認められた場合は、
Haymanは同社の流動株式権益の25%を得ることになっていたという。
しかしHaymanは入社後1年未満で解雇された。
起訴状では、Haymanの契約が打ち切られたのは彼が1人の問題があった従業員を解雇したことにあり、
もう1つの理由としてはBeatsがHaymanにそこまで高額の報酬を支払いたくなかったからだとしている。
そしてHaymanはBeatsに対して損害賠償とその他の権益として2000万ドル(20億円)の支払を求めている。
Beatsはまだこの案件についてまだ何らコメントを発表していない。
このことがもしかしたらAppleのBeats買収交渉の遅れを招いている可能性もあるが、
AppleのBeatsの買収額は32億ドルといわれており、
その額の中では大したことはないとも言える。
Haymanも恐らくそこでBeatsに資金が流れ込むことを見越して、
今週というタイミングで訴訟を起こした可能性もある。
記事は以上。