Appleがリリースした8GBのiPhone5cとiPad4、早くも明暗が分かれる

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iphone5c

AppleがiPhone5c 8GB販売開始とiPad4復活販売。その目的は?

Apple(アップル)は数日前、
8GBのiPhone5cをリリースし、
更にiPad2を引退させiPad4を再度復活させた。
この2種類の製品はそれぞれ同系統の他製品よりも値引きされ、
Appleのオンラインストアにて販売されている。

Appleはなぜこんな事をしたのかは、明らかだ。
iPhoneとiPadの中級市場の開拓、それが最大の目的だろう。

iPhone5c 8GBとiPad4、明暗が分かれる

既にこの販売体制になってから数日、
8GBのiPhone5cとiPad4のそれぞれのマーケットでの反応は早くも差が出ているようだ。

ipad4-01

iPad4は再度復活した後すぐに、
発展途上国などを中心に熱烈な需要を呼び起こし、
売れ行きがよいという。
しかし一部の国・地域でのみ販売された8GBのiPhone5cは、
その前のiPhone5cと同様マーケットの反応は冷たいようだ(ソース元は中国のWeiPhone)。

iPhone5sと同時にリリースされた最新機種のiPhone5cだが、
性能はiPhone5cと何ら変わりがない性能で、
変わったのはプラスチックのカラフルな外観だけだ。
ただ、統計的にはiPhone5cの売上げはiPhone5sと比較すると1:3ほどであり、
この点はAppleの前四半期の会計レポートでも変わらなかった。
8GB版の販売開始と、新聞・雑誌、街中、Web上での公告など様々な手段を駆使して、
AppleはiPhone5cの市場での影響力の拡大しようとするだろう。
しかし現実は望み通りにはならないもので、
iPhone5cは消費者を惹き付けているとは言えない状況だ。

アナリスト等の分析によると、
8GBのiPhone5cとiPad4の販売は、
むこう半年のAppleの業績にはあまり積極的な影響を及ぼさないとされていた。
となると、iPad4は思わぬ(Appleにとっては嬉しい)計算違いとも言える。

iPhone5cってどうよ

しかし私自身の考えとしても、
iPhone5cは正直Appleらしからぬ製品だ。
iPhoneは頻繁にリリースされるAndroid携帯と違い、
基本的に年に1回しか新製品がリリースされない。
そこで前の世代のiPhone5と全く同じ性能のものを焼き直すというのは、
ドッグイヤーで進化する電子機器製品性能の流れに完全に反するものだ。
1年経ったらそれは既に「後れた製品」なのだ。
その後れた製品にまたチープな印象を与えるプラスチックを外観に採用したのも、
間違いなく自信のある製品をリリースしてきたAppleの方針とは大きく異なる。

iPhone5cのcはChinaのcとも言われているが(本当はcolorのc)、
そのターゲットとして狙った中国市場でも、
断然iPhone5sの方が売れているという厳然とした事実がある。

消費者に媚びるような製品戦略は、
イノベーションを核としてきたAppleのやり方に反するものだと思う。
今年後半に次世代iPhoneがリリースされたときに、
iPhone5cはAppleの製品史上での評価が下されるだろう。

記事は以上。

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