iPhone5sやiPhone5cの香港版モデル(5s A1530 5c A1529)は、中国移動(China Mobile)のTD-LTEで使えない?

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中国大陸で次世代通信規格(4G)であるTD-LTEがもうすぐ始まるとあって、
世界最大のキャリアである中国大陸の中国移動(China Mobile)版iPhone5s/iPhone5cのTD-LTEに対応したバージョンもまもなく発売されるのではないかという噂が流れているのは、
以前のブログ記事でも書いた。

今の時点でAppleが中国移動と協力してiPhoneをリリースすることは伝えられていないが、
多くのメディアの情報などによると、
中国国内のユーザーは2013年末までに中国移動版iPhone5s/5cを手に入れることができるようになるかもしれない。
そしてあるユーザーは、従来版のiPhone5sや5cが中国大陸で採用されるTD-LTE 4Gネットワークに対応するかに興味があるだろう。

残念なことに、その答えはノーということになりそうだ。
ある中国国内メディアの情報によると、
杭州にて行われた中国移動の移動4Gの携帯の発売イベントで、
ある人が正常に通話・通信ができる4G SIMカードを香港版iPhone5s(A1530)に入れたところ、
結局電波を掴まなかったという。
つまり、iPhone5s(iPhone5c A1529も)と中国移動の4Gネットワークは互換性がないことになる。

不可解なのは、Appleの公式ページ内の、
「超高速4G LTE。ここで使えます。」というページによると、
香港版のA1530にはTD-LTEをカバーしているはずなのだが。。
バンド(周波数)が合わないのかもしれない。

いずれにせよ、
中国移動の4Gを使いたいからといって、
香港版のiPhone5sやiPhone5cを買うのはまだ判断が早い、ということになりそうだ。

ちなみに中国移動は3Gも特殊な規格のTD-CDMAを採用しているが、
このTD-CDMAが私自身もポケットWi-Fiルータで使っていても非常に遅い。
人口が多すぎるのもあると思われるが、
相当気合いを入れてもらわないと、
4Gなのに諸外国の3G以下というようなことになりかねない。

現状で中国大陸で最も快適に使える携帯パケット通信は、
悲しいことに今でも圧倒的に中国聯通(China Unicom)の3G(Wo)だ。

今後その業界地図がどう変わっていくのか、
iPhoneユーザーの圧力によって中国移動が4Gに力を入れるのか、
中国大陸に住む身の私にとっては注目しなくてはならない。

しかし実は、この問題は私のような中国に住んでいる人だけのものではない。
なぜなら中国でのiPhoneの売上げそのものがApple本社の業績に直結するからだ。
本当は全世界のAppleフリークにとって無視できないところでもあったりするのだ。

ぜひ、中国の環境でも快適に使えるiPhoneが出るよう、
Appleにもキャリアにも努力していただきたい。

記事は以上。

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