Apple Watchが登場してから、はや2ヶ月が経とうとしている。海外のAppleの達人たちは、どのようにApple Watchを評価しているのだろうか?
今日の記事では、TechRepublicのコラムニストで、Apple Store直営店で2回の勤務経験もあるJordan Golson氏の見解を紹介しよう。
Jordan Golsonが語る「Apple Watchの最高なところと最低なところ」
まず、私は自分のApple Watchを手に入れた。1ヶ月ちょっと前、私のiPhoneは頻繁に私のポケットから離れていた。なぜか?それは1日に私は1トンほどの電子メールを受け取るからで、その中のメールやメッセージは、大多数の人からすればゴミメールだ(広告メールばかり)。しかし、そのうちのいくつかは私が気にとめなければいけないものなので、私はいつも仕事の手を止めて、ポケットからiPhoneを取り出して、なぜiPhoneが震えたのかを確認し、返信する時間をかけるに値する重要なメールかどうかを確認していた。
Apple Watchをゲットしてから、私はやっとポケットから頻繁にiPhoneを取り出すこのプロセスから脱することができた。ポンポンという微妙な音が私の腕の上で鳴り、軽く手を持ち上げてApple Watchをみれば、メッセージやメールが気を留めるに値するかどうかわかる。もしそれが広告メールだったら腕を下ろして無視すればいいし、もし重要なメッセージだったら、私はそこではじめてiPhoneを取り出して返信をすればいい。
特に会議中、車を運転している間、または友人や家族と一緒に食事をしているときなど、Apple Watchでメッセージを見られるのは非常に便利だ。
そしてもしあなたがiPhoneをいじっているのであれば、ペアリングされているApple Watchには通知が行われない。もし表示されたら、それは重複になるからだ。
そんなわけで、もしあなたがメールやメッセージに常に気を留めなければいけないのであれば、Apple Watchは確実にあなたにぴったりの製品だ。これはApple Watchの非常に大きいメリットだ。そうだ、もし天気や温度などを知りたい場合も、同じように軽く手を挙げればわかる(私は既に時計の盤面の右側にその表示を設定している)。
もう一方、Apple Watchの最大の問題は、面白いアプリが完全に欠けているということだ。私はAppleの専門コラム作家として、非常に強く、Watch OSがもっと多くの楽しみを我々に与えてくれることを望んでいる。今のApple Watchの大部分のアプリがiPhoneとBluetoothに依頼しており、今のところ私は2つのアプリしか普段使っていない。それはPhilips hue app(Apple Watchで家の照明をコントロールできる)と、Fatastical 2(株式トレードのスケジュールに注意しなければならない人にとっては偉大なアプリ)の2つだ。
私は、ユーザがアプリについて現在意見していることは、AppleはWatchOS 2で解決してくれると信じている。先週のWWDCではデベロッパ向けにWatchOSのSDKのプレビュー版がリリースされたが、Apple WatchのWatchOS 2ではサードパーティアプリがデバイス上で直接実行でき、また様々なユニットやセンサーを使用することができるようになる。またデベロッパが自身のアプリのテストをするのにも役立つ。
これはつまり、Appleが2007年に初代iPhoneをリリースしたときと同じで、Apple Watchにも大きな潜在能力があり、非常に努力して生み出され、堅実なウェアラブルデバイスであることを表している。デベロッパの皆さんがどんなサプライズを生み出してくれるか、期待しようではないか。
Jordan Golsonについて
Jordan GolsonはTechRepublicのApple関連記事のコラムニスト。またWIREDやMacRumorsにおけるテクノロジーや自動車関連の記者でもある。彼は以前Apple直営店で2回勤務経験があり、2007年からテクノロジー関連の記事を書いている。
画蛇添足 One more thing…
Jordan Golson氏は立場もあってかなりソフトに書いているのもあると思うが、何となく個人的には読んでいて煮え切らないところがあった。
まず私個人としては、1トンものメールを通知するようにしていないもので、Apple Watchが彼の言うように役に立ってはいない。確かに私も毎日たくさんのメールを処理するが、私は基本的にGmailにメールを集めているので、大抵の売り込み・迷惑メールは超優秀なGmailのフィルタがはじいてくれるし、また通知も基本”メイン”か”新着”タブのものしかされないため、基本的には通知されるものはほぼ重要なものだ。まずはiPhoneへの通知を減らす努力をされてはいかがかと思う。その上で、更に返信すべきものかどうかを判断すればいいと思う。何秒に一回メールが来て、それを毎回通知されていたらたまらないからだ。
ただ、確かにiPhoneを見る時間が少し減ったのは感じる。特に他人と一緒にいるときにずっとiPhoneをいじったりするのは相手にとってとても友好的な態度とはいえない。どちらかというとあまりいい印象はもたれないだろう。そして目の前にいて直接話ができるということ自体が非常に貴重な機会であるのに、それをiPhoneの中の、今目の前にいる人よりは疎遠なはずの人のために使っているのはどうかと思う。もちろんApple Watchをがんがんいじっているのも感じが悪いと思うが。。通知の確認程度ならOKだろう。
もう1つ、利点としてアクティビティ・フィットネスのことがすっかり抜け落ちてしまっている。もしかしたらJordan Golson氏は自分の健康に全く興味がなく、アメリカ人的に毎日コーラがぶ飲みのハンバーガーとドーナツみたいな暮らしをしている人なのかもしれない(顔写真を見るとすごく運動してそうな人には見えない)。そういう人には興味がないかもしれないが、本来はそういう人ほど興味を持つべきだ。私の場合は、スタンドアラートや毎日のカロリー消費には気を遣うようになった。これって結構お節介なようでなかなかいい機能だと思う。
しかし惜しむらくは上記のほとんどのことはApple Watchじゃなくてもできるということだ。。
そして欠点として挙げられたアプリの件は本当にその通り。私はもうネイティブアプリ以外で使っているアプリが殆どない。唯一”Knock”という有料アプリでMacBookのログインに使ったりしているが、それさえも最近非常に反応が遅くなってきて全く使えなくなってきた。
早くWatchOS 2に登場願いたいものだが、その頃にはApple Watch 2が出ているかもしれない。。笑
ともかく将来のApple Watchラインナップには期待できそうだ!(と強引に締めくくりたい)
記事は以上。