米Apple社が今年秋にリリースするものとみられている次世代iPhone【iPhone 8(仮称、iPhone Edition、iPhone X、iPhone Proとも)】に、また新たな噂情報が加わりました。
Apple Insiderによると、【iPhone 8】ではバックパネル側にレーザーシステムが配置され、AR機能をより使いやすいものにするということです。例えばARKitによって作られたアプリを使うことで、より速くより正確なオートフォーカス機能が実現するというのです。
Fast Companyの報道で、Appleのプランに詳しいという人物からの情報によると、同社は現在「VSCELレーザーシステム」を研究開発中で、それを次世代iPhone【iPhone 8】に搭載する予定。このシステムは端末の背面(バックパネル側)に配置され、レーザーによる距離の測定によって、更に速いカメラのオートフォーカスを実現するようです。
またこのVSCELレーザーシステムによって、カメラでは更に正確な奥行き表現が可能となります。これもAR機能を使用することによって生ずる1つのメリットといえるでしょう。現在AppleのARKitは、iPhoneのiSightカメラ(背面カメラ)が提供する光学情報を元に複雑な計算方式で算出されたデータを使うしかない状態です。
実は似たような情報は今年2月、著名なKGI証券のアナリストMing-Chi Kuo(郭明錤)氏によってもたらされていました。当時Kuo氏は、Appleは3DスキャニングシステムをiPhoneのFaceTimeカメラ(フロント側カメラ)に配置するとしていました。このシステムはVSCEL赤外線モジュールとプロ仕様の受信機、そして従来のカラーRGBカメラモジュールによって構成されているとされていましたが、今回のFast Companyの報道によると、同じようなモジュールをiSightカメラ側につける、ということになりそうです。
Apple Insiderは、iSightカメラ側にレーザーシステムを配置することは、確かにより速くより正確なオートフォーカスに役立つとコメントしています。似たようなシステムは既にデジタル一眼レフカメラで数年運用されている実績もあり、最近になってようやくスマートフォンのような小型のデバイスに用いられるようになりました。
AppleのiPhoneにこのレーザーシステムが採用されることで、VSCELレーザーシステムはまた世界のスマートフォン(特にハイエンドモデル)の標準装備になる可能性が高いでしょうね。
記事は以上です。
(記事情報元:Apple Insider)