1976年7月1日、Apple Computer Inc.(アップルコンピュータ)が初めての製品を正式に販売開始した。その製品とは、Apple Iだ。つまり、昨日でその記念すべきApple Iの発売日から40年が経ったということだ。
Apple Iといえば、最近我々が聞くニュースはどこそこのオークションで記録的な高値をつけた、というニュースばかりだ。というのも、市場に出回ったApple I自体は数が非常に少なく、Appleは200台しかApple Iを製造しなかったからだ。しかも1台あたりの単価は666.66ドルだった。
当時Apple Computer Inc.は会社として設立はされていたが、Apple Iそのものは完全に共同創業者のスティーブ・ウォズニアック(Steve Wozniak、Woz、以下ウォズ)1人による設計と組立が行われていた。もう一人の共同創業者、スティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)は技術はわかっていなかったので、Apple Iの製品研究開発後の営業を担当していた。当時、Apple Iは最もクレイジーな個人によるDIY製品の1つだった。そして同時にApple IはApple設立から今までリリースされた製品の中で、最も”裸”に近い製品だ。というのも、Apple Iはマザーボードのみでの出荷となっていて、外装ケースもキーボードもモニタも何もかもユーザがDIYで準備しなければならなかったからだ。
しかし、そのことがこの製品のコレクションの価値を下げることはない。現在のところ、Apple Iのオークション落札価格の最高値は90.6万米ドル(約9,279万円)となっており1億円近い値を付けている。ちなみにこの1億円近いApple Iは製品シリアル番号が70で、2014年10月にイギリスのBonhamsオークションにてこの値段がついた。購入者はヘンリー・フォード博物館といわれている。
なお、Apple Iは、現存しているのは世界で63台しかないといわれている。昨年、スティーブ・ジョブズが自ら組み立てたというApple IがオークションサイトeBayで23.6万ドル(約2,420万円)の高値をつけたことでも話題になった。
このブログの読者で、Apple Iを使ったことがある人はいるだろうか?ちなみに発売当時、私はまだ生まれていなかった。。
このApple Iは製造台数が200台という激レア製品なので少々極端な例だが、Appleの古い製品は骨董的な価値があることがわかっている。皆さんもできるだけ、特に初代製品は綺麗に保存された方がいいかもしれない。初代iPhoneにも100万円を超える値段がつけられているのだから。。いずれ、Apple Watch(現行が初代)にも希少価値がつくかもしれない?
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(記事情報元:WeiPhone)