Appleはサムスン(SAMSUNG)のGalaxy Note 7のバッテリー爆発問題による製造中止によってどのくらいの利益が得られるだろうか?メディアによってはその影響は限定的で、しかも既にその殆どの買い換えピークは来てしまっていると分析する声もあるが、統計が取れてくるのはやはりクリスマス商戦によるデータが出てからのことだろう。
Appleのモバイルチップサプライヤー”TSMC”が勝ち組に
しかしiPhone 7の売上のデータが出るのを待たずして、その結果は別のところから現れだしている。それはAppleのiPhoneのサプライヤーが既に”勝ち組”となっているからだ。
≪Economic Daily News≫の報道によると、サムスンによる思わぬ”助け船”に乗って、iPhone 7シリーズの売上は予想よりも上回ったが、そのiPhone 7の部品サプライヤーの中でも一番の勝ち組となったのは、やはりiPhone 7シリーズの心臓部、A10 Fusionチップを独占支給しているTSMCだ。
指紋認証チップの日月光も同じく独占支給、独占組は今四半期はかなりいいもよう
そして、TSMCだけではなく、Appleのために指紋認証チップを独占支給している日月光も同様にその恩恵を受けているという。
報道によれば、TSMCはAppleからの追加受注により、今四半期の収入が予測以上になりそうだとのこと。TSMCの見込みによれば、同社今年Q3(第三四半期)の収入が2550〜2580億NT$(ニュー台湾ドル、約8343億〜8,442億円)とみられており、同時期の粗利は50.5〜52.5%の間とされていて、前四半期を上回ることが期待されている。
そして指紋認証チップモジュールを提供している日月光も、AppleによるiPhone 7の好調を受け、第三四半期は大変良い結果となりそうで、この単四半期でのグループ企業全体の収入が727.84億NT$(約2,381億円)となり、前四半期と比べ16.3%の増収となった。また今四半期では、AppleのiPhone 7とApple Watch 2が同時にリリースされたため、更に小幅かもしれないが成長の可能性がある。
AppleからのiPhone 7の売上に関する公式発表は来週か
Appleの訂正後の計画書によれば、Appleは来週あたりに、第三四半期の財務報告を行う予定とされている。そこでiPhone 7の売上の状況がわかるというものだろう。
記事は以上。
(記事情報元:WeiPhone)