サムスン(SAMSUNG)はCMシリーズ”Ingenius”を、先週の1本目に引き続き、昨日新たに3本追加で公開しています。”Ingenius”シリーズは、困惑したApple StoreのGenius Bar(ジーニアスバー)の従業員が、iPhone XとGalaxy S9に関するトリッキーな質問に答えられない、というような内容となっています。先週の1本目はこちらをどうぞ。
サムスンが新しくリリースした3本の”Ingenius”CMシリーズ、指摘されていることは根拠に乏しく決定的な差になっていない
サムスンは本日、アメリカのYoutube上の公式チャンネル上でこれらの3つの新しいCMを公開しました。1つは最近のiPhoneにはヘッドフォン・イヤフォンジャックがないこと、そしてもう1つは高速充電に対応していないことを批判しています。そして3つ目にハイライトされたのは、DxOMarkのベンチマークにおいてGalaxy S9がiPhone Xを超えることです。
1.については、Appleに対する批判も多いところではありますが、Appleは今後ワイヤレスの世界とシンプルな機構を目指していることがはっきりしている証拠です。2. については、高速充電は確かにあった方がいいですが、殆どの人は寝ている間に充電するので、決定的な差にはならないと思われます。最も、Appleは今年秋の新型iPhone 3機種或いは一部の機種には、18WのUSB-C(USB-PD)タイプの高速充電用電源アダプタをつけるという噂があり、部品もリークしています。
そして3つ目のDxOMarkについては、まずはGalaxy S9が99に対してiPhone Xが97の非常に僅差であること、またDxOMarkのベンチマークスコアはあまり参考にならないことが指摘されている上に、世界的に著名なブロガーでジャーナリストのJohn Gruber氏のブログ「Daring Fireball」によってDxOMarkは強烈に批判されているほどです。サムスンはそれを知らずにやったのでしょうか?
さて、以下がその3つの”Ingenius”シリーズのCMです。
1. Ingenues: Dongle
2.Ingenues: Fast Charger
3.Ingenues: Camera
個人的に見ても、AppleのGeniusを演じている役者がキモくて、見ててイライラします。わざとそうしているのかもしれませんが、サムスンの広報や経営陣がセンスのかけらもないことを露呈しているCMといえるのではないでしょうか。
全然売れていないサムスンのGalaxy S9
それより滑稽なのは、サムスンのGalaxy S9が全然売れていないということです。
サムスンのお膝元、韓国のメディアThe Bellは本日、サムスンはGalaxy Note 9を8月24日にリリースするようだとしていて、その理由としてGalaxy S9が2018年第2四半期で全然売れなかったことだとされています。
アメリカではよくある比較広告という手段に踏み切り、本来はアメリカでのスマホ市場の覇者であるはずのサムスンが比較広告を打つというまるでチャレンジャーであるかのような振る舞いをし、必死にスマートフォンを選ぶための基準に殆どならないことを指摘している上に、かわいそうなほど全然売れていないGalaxy S9と、そのサムスンが必死に攻撃している相手のiPhone、あなたはどちらを選びますか?
記事は以上です。
(記事情報元:iDownload Blog)