xiaolong 
Appleは7月12日に2018年モデルのMacBook Proをリリースしました。Touch Barつきモデルのみのアップデートとなったわけですが、外観は一切変化がなかったものの、内部の仕様にアップデートが見られました。Intelの第8世代Core iプロセッサ（6コアと4コア）が採用され、15インチモデルでは32GBのメモリが選択できるようになったほか、TrueToneディスプレイの採用と、第3世代バタフライキーボードが搭載されています（実際に触っても全く変化が感じられませんが）。
そこで気になるのが、実際にこの新型MacBook Proは他の同類のWindows機と比べても優れた性能を持っているのか？ということではないでしょうか。
昨日、Laptop Magが新型MacBook Pro 2018の13インチモデルでベンチマークテストを行いました。そしてLaptop Magによれば、新型13インチMacBook Proは同種の製品の中でも（一部のテストで）速度が最も速くなっているということです！
ベンチマークは1999ドルで販売されている13インチMacBook Proで行われました。2.3GHzの4コアプロセッサ、8GBメモリと512GBのSSDが搭載されているタイプです。
新型MacBook Pro搭載のSSDは”史上最速”！
Laptop Magのテストでは、この新型13インチMacBook Proでは、SSDコピーテストで4.9GBのデータのコピーにたった2秒しかかからなかったということで、速度は2,519MBpsにも達するということです。
Appleの公式発表データによると、新型MacBook ProのSSDの読み取り速度は最大3.2GB/s、書き込みスピードは最大2.2GB/sとなっています。そしてLaptop Magのテストによれば、このSSDは”史上最速のSSD”とされています。しかも、もし更に容量が更に大きいSSDでテストすれば、更に速い結果が得られる可能性があると指摘されています。
他にも、Laptop MagはBlackMagicのハードディスクベンチマークも行っていて、こちらでの書き込み速度は2,682MBpsに達しているそうです。
なお、前提としてAppleの比較的新しいファイルシステム”APFS（Apple File System）”の設計の目的は、Appleによってインスタントクローンテクノロジーと呼ばれているものを使用することによってファイルのコピー速度を飛躍的に上昇させるためでした。そして明らかに、今回のテストでAppleは自らの目的を達成していることが証明されたことになります。
GeekbenchでのCPU性能（マルチコア）も他を圧倒！
CPUテストでも、Geekbench 4のCPUテストにおいて、新型13インチMacBook Proはマルチコアテストで18055点というスコアをたたき出しており、Dell、HP、ASUSやMicrosoftなどの13インチ型ノートPCの性能を凌駕しています。ちなみに、この数字は昨年の全ての2017年モデルのMacBook Proのスコアより高く、更にいくつかのiMacのモデルよりも高くなっています。第8世代6コアを搭載した15インチMacBook Proのスコアは、更に驚くべきレベルになっているものと思われます。
ビデオ編集性能でも高い性能を発揮
更に同じ新型13インチMacBook Proに対するHandbrakeによるテストでは、4K動画を1080pに変換するのに16分57秒かかっています。このテストでも、大多数の他のノートPCを超える性能を発揮していて、2017年の13インチMacBook Proに比べ2分半も速くなっています。
13インチMacBook ProのGPU性能は他のWindows機に劣る
しかし、新型MacBook ProのGPU性能は他の同様の規格のノートPCに比べ優れているわけではありません。2018年モデル13インチMacBook Proに搭載されているGPUは、IntelのIris Plus Graphics 655で、オンボードメモリは128MBですが、Dirt 3ベンチマークでは、そのスコアは38.8FPSでした。全てのWindowsモデルのノートPCの方がそれより高い数字をたたき出しています。
GPUの非力はeGPUで補うべし
AppleはBlackMagicと提携していて、ゲーム用の外付けeGPUのBlackMagic eGPUを公式サイトで2日前から販売しています。価格は89,800円（税別）となっています。このBlack Magic eGPUには、Radeon Pro 580が内蔵されていて、確かに超強力なグラフィック性能を発揮します。もしプロレベルの動画編集や、超ハイレベルな描画性能を必要とするゲーム、VR/ARを今後MacBook Proで楽しみたい場合は、このBlack Magic eGPUが必須になるでしょう。
まとめ：CPUは高速、SSDは爆速！13インチモデルのGPUは劣る
まとめると、2018年の新型MacBook Proは、他の同類のWindows製品と比べて、CPU性能が非常に高く、そしてSSDの速度はとんでもなく速いということですね。ただしGPUのグラフィック性能はそれほどでもなく、グラフィック性能を求める人は15インチモデルか、外付けeGPUを買うのがいいかと思われます。
今後、新型15インチMacBook Proのハイスペックモデルも含めたベンチマークスコアが登場してくると思われるので、楽しみですね。
ただ、個人的には普通の処理をしている分にはMid 2014モデルの15インチMacBook Proでも十分です。笑
記事は以上です。
（記事情報元：Laptop Mag）