9月10日に発表されたAppleの新型iPhone【iPhone 6s】【iPhone 6s Plus】。1年に1回の更新、そして今回は2年に1回の”s”がつく更新。“s”がつく更新では外観の変更は極力最小限に抑えられ、主にスペックの上昇と先端的新機能が搭載されるのだが、今回は果たしてどれだけパワーアップしているのだろうか。
【iPhone 6s】【iPhone 6s Plus】が昨年発売された【iPhone 6/6 Plus】と比べてどう変わったのか、比較してみた。ご購入の参考にしていただければと思う。まずはスペック比較表を。
※iPhone 6s/6s Plusで変わったところは赤の太文字にしている。
iPhone 6sとiPhone 6性能・スペック比較一覧表
項目 | iPhone 6s | iPhone 6 |
カラーバリエーションと内蔵メモリ容量 | シルバー・スペースグレイ・ゴールド・ローズゴールド
16GB 64GB 128GB |
シルバー・スペースグレイ・ゴールド(現在はゴールド販売終了)
16GB 64GB 128GB(現在は128GBは販売終了) |
重量とサイズ | 138.3mmx67.1mmx7.1mm 143g |
138.1mmx67.0mmx6.9mm 129g |
ディスプレイ | IPSテクノロジーおよび 1,334 x 750ピクセル解像度、326ppi 1,400:1コントラスト比(標準) |
IPSテクノロジー搭載4.7インチ(対角)LEDバックライトワイドスクリーン 1,334 x 750ピクセル解像度、326ppi 1,400:1コントラスト比(標準) |
チップ |
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iSightカメラ |
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ビデオ撮影 |
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FaceTimeカメラ |
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通信規格(携帯電話・ワイヤレス通信方式) | 携帯電話
モデルA1633* LTE (Bands 1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 12, 13, 17, 18, 19, 20, 25, 26, 27, 28, 29, 30) TD-LTE (Bands 38, 39, 40, 41) TD-SCDMA 1900 (F), 2000 (A) UMTS/HSPA+/DC-HSDPA (850, 900, 1700/2100, 1900, 2100 MHz) GSM/EDGE (850, 900, 1800, 1900 MHz) モデルA1688* LTE (Bands 1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 12, 13, 17, 18, 19, 20, 25, 26, 27, 28, 29) TD-LTE (Bands 38, 39, 40, 41) TD-SCDMA 1900 (F), 2000 (A) CDMA EV-DO Rev. A (800, 1700/2100, 1900, 2100 MHz) UMTS/HSPA+/DC-HSDPA (850, 900, 1700/2100, 1900, 2100 MHz) GSM/EDGE (850, 900, 1800, 1900 MHz) 全モデル 802.11a/b/g/n/ac Wi‑Fi with MIMO Bluetooth 4.2 wireless technology NFC
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携帯電話 モデルA1549(GSM)* UMTS/HSPA+/DC-HSDPA(850、900、1,700/2,100、1,900、2,100MHz) GSM/EDGE(850、900、1,800、1,900MHz) LTE(バンド1、2、3、4、5、7、8、13、17、18、19、20、25、26、28、29) モデルA1549(CDMA)* CDMA EV-DO Rev. AおよびRev. B(800、1,700/2,100、1,900、2,100MHz) UMTS/HSPA+/DC-HSDPA(850、900、1,700/2,100、1,900、2,100MHz) GSM/EDGE(850、900、1,800、1,900MHz) LTE(バンド1、2、3、4、5、7、8、13、17、18、19、20、25、26、28、29) モデルA1586* CDMA EV-DO Rev. AおよびRev. B(800、1,700/2,100、1,900、2,100MHz) UMTS/HSPA+/DC-HSDPA(850、900、1,700/2,100、1,900、2,100MHz) TD-SCDMA 1,900(F)、2,000(A) GSM/EDGE(850、900、1,800、1,900MHz) FDD-LTE(バンド1、2、3、4、5、7、8、13、17、18、19、20、25、26、28、29) TD-LTE(バンド38、39、40、41) 全モデル 802.11a/b/g/n/ac Wi‑Fi Bluetooth 4.2ワイヤレステクノロジー NFC
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電源とバッテリー | 連続通話時間:3Gで最大14時間
インターネット利用:3Gで最大10時間、4G LTEで最大10時間、Wi-Fiで最大11時間 HDビデオ再生:最大11時間 オーディオ再生:最大50時間 連続待受時間:最大10日間 |
連続通話時間:3Gで最大14時間
インターネット利用:3Gで最大10時間、4G LTEで最大10時間、Wi-Fiで最大11時間 HDビデオ再生:最大11時間 オーディオ再生:最大50時間 連続待受時間:最大10日間 |
センサー |
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発売日 | 予約開始:9月12日 発売:9月25日 アメリカ・日本・中国・香港含む12カ国・地域にて |
昨年9月から発売中 |
iPhone 6s PlusとiPhone 6 Plusの性能・スペック比較一覧表
項目 | iPhone 6s Plus | iPhone6 Plus |
カラーバリエーションと内蔵メモリ容量 | シルバー・スペースグレイ・ゴールド・ローズゴールド
16GB 64GB 128GB |
シルバー・スペースグレイ・ゴールド
(現在はゴールド販売終了) 16GB 64GB 128GB (現在は128GBは販売終了) |
重量とサイズ | 158.2mmx77.9mmx7.3mm 192g |
158.1mmx77.8mmx7.1mm 172g |
ディスプレイ | IPSテクノロジーおよび 1,920 x 1,080ピクセル解像度、401ppi 1,300:1コントラスト比(標準) |
IPSテクノロジー搭載5.5インチ(対角)LEDバックライトワイドスクリーン 1,920 x 1,080ピクセル解像度、401ppi 1,300:1コントラスト比(標準) |
チップ |
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iSightカメラ |
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ビデオ撮影 |
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FaceTimeカメラ |
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通信規格(携帯電話・ワイヤレス通信方式) | 携帯電話
モデルA1633* LTE (Bands 1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 12, 13, 17, 18, 19, 20, 25, 26, 27, 28, 29, 30) TD-LTE (Bands 38, 39, 40, 41) TD-SCDMA 1900 (F), 2000 (A) UMTS/HSPA+/DC-HSDPA (850, 900, 1700/2100, 1900, 2100 MHz) GSM/EDGE (850, 900, 1800, 1900 MHz) モデルA1688* LTE (Bands 1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 12, 13, 17, 18, 19, 20, 25, 26, 27, 28, 29) TD-LTE (Bands 38, 39, 40, 41) TD-SCDMA 1900 (F), 2000 (A) CDMA EV-DO Rev. A (800, 1700/2100, 1900, 2100 MHz) UMTS/HSPA+/DC-HSDPA (850, 900, 1700/2100, 1900, 2100 MHz) GSM/EDGE (850, 900, 1800, 1900 MHz) 全モデル 802.11a/b/g/n/ac Wi‑Fi with MIMO Bluetooth 4.2 wireless technology NFC
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携帯電話 モデルA1549(GSM)* UMTS/HSPA+/DC-HSDPA(850、900、1,700/2,100、1,900、2,100MHz) GSM/EDGE(850、900、1,800、1,900MHz) LTE(バンド1、2、3、4、5、7、8、13、17、18、19、20、25、26、28、29) モデルA1549(CDMA)* CDMA EV-DO Rev. AおよびRev. B(800、1,700/2,100、1,900、2,100MHz) UMTS/HSPA+/DC-HSDPA(850、900、1,700/2,100、1,900、2,100MHz) GSM/EDGE(850、900、1,800、1,900MHz) LTE(バンド1、2、3、4、5、7、8、13、17、18、19、20、25、26、28、29) モデルA1586* CDMA EV-DO Rev. AおよびRev. B(800、1,700/2,100、1,900、2,100MHz) UMTS/HSPA+/DC-HSDPA(850、900、1,700/2,100、1,900、2,100MHz) TD-SCDMA 1,900(F)、2,000(A) GSM/EDGE(850、900、1,800、1,900MHz) FDD-LTE(バンド1、2、3、4、5、7、8、13、17、18、19、20、25、26、28、29) TD-LTE(バンド38、39、40、41) 全モデル 802.11a/b/g/n/ac Wi‑Fi Bluetooth 4.2ワイヤレステクノロジー NFC
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電源とバッテリー | 連続通話時間:3Gで最大24時間インターネット利用:3Gで最大12時間、4G LTEで最大12時間、Wi-Fiで最大12時間
HDビデオ再生:最大14時間 オーディオ再生:最大80時間 連続待受時間:最大16日間 |
連続通話時間:3Gで最大24時間インターネット利用:3Gで最大12時間、4G LTEで最大12時間、Wi-Fiで最大12時間
HDビデオ再生:最大14時間 オーディオ再生:最大80時間 連続待受時間:最大16日間 |
センサー |
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発売日 | 予約開始:9月12日 発売:9月25日 アメリカ・日本・中国・香港含む12カ国・地域にて |
昨年9月から発売中 |
iPhone 6s/6s Plusに乗り換えるメリット
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RAMが2GBに増加、メモリ不足が原因のもたつきやアプリのダウン等不具合が減少する
これはiPhone 6/6 Plusでだいぶ不満に感じていたことなので、マイナスからゼロへの進化ともいえる。つまり2GB RAM導入は当然だという風にもとらえることもできなくはない。AndroidデバイスとはOSが違うため単純には比較できないが、今時のフラッグシップモデルのRAMがたったの1GBではさすがにちょっと。。というところだった。
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A9チップ、性能が大幅に向上
やはりプロセッサが速くなるのはいいことだ。iPhone 6s/6s Plusに搭載されているA9チップは、iPhone 6/6 Plusに搭載されているA8チップよりも1.5倍速いといわれている。今回はしかもクアッドコア(4コア)となり、動作クロック数も1.7GHz x 2 + 1.2GHz x 2となった。ちなみにA8チップはデュアルコア(2コア)で、1.4GHz x2とされている。
それだけの性能アップが図られながら、14nmプロセス採用のため(A8チップは20nmプロセス)、省電力化を達成しているため、その分がディスプレイなどの性能アップにあてられたようで、バッテリー持続時間はiPhone 6/6 Plusと全く変わらない。
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7000番アルミ採用、硬度アップ(iPhone 6/6 Plusは6000番アルミ)
これはiPhone 6/6 Plus時代に発生していた”bendgate(ベンドゲート)”の反省によるもので、Apple Watch SPORTSや、航空機の素材に使われる7000系アルミ合金がiPhoneにも採用された形だ。そして硬い上にシャーシ重量は1g程度しか増えていないので優秀だ。
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3D Touch Display(3D感圧タッチディスプレイ)搭載
iPhone 6s/6s Plusの目玉機能として紹介されているこの機能。これまでの長押しを時間短縮することができたり、短縮メニューを出したりすることができる。
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Touch IDの反応速度が倍に
Touch IDの反応速度は、Speedy Homeyという脱獄Tweakで早くすることができたとはいえ、実際の指紋認証そのものはそこまで早くなかった。もし指紋認証が倍速で行われるのであれば、毎回のロック解除にかかる時間が短縮されるわけで、iPhoneを頻繁に使う人にとっては大幅な時間短縮となるだろう。地味だがかなり意味のある改善だ。
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ローズゴールド色追加
これはもう明らかに中国人に向けたものか。。と思ったら、日本でもローズゴールドモデルが先に売り切れた。やはりiPhoneにはカラバリが少なすぎるためか、新しい色を1つ追加するだけで大人気となるのだろう。もう1つの売れた原因は、iPhone 6/6 Plusとの差別化だ。外観が殆ど変わらないだけに、新色で新機種を持っていることをアピールすることができるからだ。
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iSightカメラが1200万画素に、FaceTimeカメラが500万画素に
これもカメラをよく使う人には嬉しいニュースだろう。もちろん画素数でいえばAndroidのフラッグシップモデルにはまだかなわないが、基本的にはもう既に写真の品質は画素数よりも画素の大きさやCMOSセンサーの性能など、他の要素の影響が大きい。iPhoneのカメラはiPhone 6/6 Plusの時代から既にかなり優秀だった。それを更に発展させたのだから、iPhone 6s/6s Plusはかなりいい画質の写真が撮れるようになっているはずだ。
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FaceTimeカメラでもフラッシュ機能が使えるように(画面全体が光る)
FaceTimeカメラは、暗いところでは撮れないという弱点があったが、液晶画面が光るというフラッシュ機能によって、その弱点を補ったようだ。しかしもちろんiSightカメラほど明るいフラッシュではなさそうので、過度の期待は禁物だ。
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iPhone 6sでは、ビデオ撮影の時も光学手ぶれ補正が使えるように(iPhone 6 Plusにはない)
iPhone 6 Plusにはカメラの光学手ぶれ補正機能がついていた。大きさやバッテリー容量意外のiPhone 6との違いはこのくらいだったのだ。だがiPhone 6s Plusでは、更にビデオ撮影時にも光学手ぶれ補正がつくようになった。固定して使える環境が少ない中、このビデオの光学手ぶれ補正は実はかなりいいと思う。お子様の撮影など、大事なシーンのビデオ撮影にはもってこいではないだろうか。
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Live Photos(ライブフォト)、写真のように短い動画を撮影することが可能に
写真の再定義ともいえる、写真を音声と共に1秒動画にするというLive Photos。忘れられない思い出を撮る時に、いいかもしれない。これは実際に使ってみないとわからないが、今後写真のあり方を変えるものになるかもしれない。しかもLive Photosで撮影した写真は普通の写真の倍くらいの容量しかないのも悪くない。
iPhone 6s/6s Plusに乗り換えるデメリット
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iPhone 6/6 Plusに比べ更に重くなる
上の二つの記事に書いたとおり、iPhone 6s/6s Plus共にiPhone 6/6 Plusより約11%ずつ重量が増加している。特にiPhone 6 Plusはただでさえ重たいのに、更に20gも重くなるiPhone 6s Plusは、かなりずっしりとした感じがするだろう。
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少しだけ大きく厚くなったため、iPhone 6/6 Plus用のピッタリサイズのハードケースが使えなくなる
iPhone 6s/6s Plusは縦横方向はわずか0.1mm、厚さは0.2mmという差ではあるが、iPhone 6/6 Plusよりも大きい。iPhone 6/6 Plus用にかなりぴったりに作ってあるハードケースはiPhone 6s/6s Plusではうまく使えないという情報がある。
究極のiPhoneケース【Palmo(パルモ)】なら、重くなっても多少大きくなっても大丈夫!
iPhone 6/6 Plusよりも大きく重いiPhone 6s/6s Plusでも、私も開発に関わっている究極のiPhoneカバー【Palmo】を使えば安心だ。
Palmoは弾力性のあるシリコン素材を採用しているため、多少サイズが大きくなっても装着には問題ない。0.1〜0.2mmのサイズアップなどは何のその。薄いハードケースの上からも着けられることも実証済だ。
またスマホ全体の大型化や重さによって指や腕・肩、ひいては首などにかかる負担が増すことから起こる疾病でスマホ疾病ともいわれている、”テキストサム損傷“や”テキストネック(スマホネック)”、そして最近注目されている重くて薄いものをつまんだときに痛みが走るという腱鞘炎の一種“ドケルバン病“も、Palmoを使うことで予防することができる。
詳細は記事下のリンクをどうぞ!
もう少しマニアックなiPhone 6s/6s Plusの情報を知りたい方へ
この記事の内容は、比較的表に出ている情報だ。もう少しマニアックに気になるiPhone 6s/6s Plusのスペックや情報を知りたい方は、以下の記事をご参照のこと。
AppleがiOSデバイスのケース設計に関するガイドラインを更新、iPhone 6sには特殊な要求が増える
本日のニュースで、AppleがiOSデバイスのケース設計に関するガイドラインを更新したことがわかった。
このガイドラインのアップデートでは、日本時間9月10日に行われたApple新製品発表スペシャルイベントで発表された、iPhone 6s、iPhone 6s Plus、iPad Pro、iPad mini 4のサイズが追加されているのだが、iPhone 6s/iPhone 6s Plusには特別な要求が増えている。その要求とは以下の通りだ。
“iPhone 6s・iPhone 6s Plusでエッジプレス・ジェスチャーが追加されたため、タッチスクリーンの端までケースが届く場合、液晶面から120度角以上の空きをつくり、指が当たらないようにすること”
iPhone 6s/6s Plusには画面端をプレスしたりスワイプすることで機能を実現する「エッジプレス・ジェスチャー」が追加されたために、それに影響するケースはダメですよ、というガイドラインだ(あくまでガイドラインで、これに準拠していないものはApple Storeで扱われることはない)。
簡単にいえば、液晶ディスプレイの表示部分の近くまでかかるようなケースはApple StoreではNGになったということだ。
究極のiPhoneケース【Palmo(パルモ)】ならiPhone 6sシリーズの3D Touchのエッジプレスに影響なし!
ちなみに私が開発に関わっている究極のiPhoneカバー・ケース【Palmo(パルモ)】は、上記のガイドラインに準拠している。実際に以下の写真のように、iPhone 5/5s/5c用もiPhone 6/6 Plus用も液晶画面の端にPalmoが届くようなことはないので、iPhone 6s/6s Plusでも安心してお使いいただける。
もちろん、従来のiPhone 6/6 Plus用がそのままiPhone 6s/6s Plus用にご利用いただけるので、iPhone 6/6 Plusから買い換えた方でもPalmoを買い換える必要はない。
ちなみにiPhone 6sの新色、ローズゴールドにはPalmoの蓄光素材モデル、GiD(グロー・イン・ザ・ダーク)がオススメだ。
この写真はローズゴールドにカスタマイズされたiPhone 6、色目はiPhone 6sのものと同じ。Special Thanks to beeMobileさん!
Palmoの詳細については、記事下のリンクをどうぞ!
記事は以上。