iPhone 5cと5の悲劇?Apple、iOS 11で32bitアプリとハードウェアのサポートを打ち切りか

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Appleは将来のiOSバージョン、もしかしたら次世代のiOS 11で32ビットのアプリのサポートを打ち切り、App Storeから削除するかもしれない。それだけではなく、64ビットアプリを実行できないiPhone 5cやiPhone 5などの32ビットデバイスがサポートされなくなる可能性もある。

iOS 10.3 Beta 1では32ビットアプリが今後サポートされないという警告が出るように

最新のiOS 10.3 Beta 1では、32ビットアプリを起動すると、将来のバージョンでは使えなくなるという警告が出るようになったというのだ。これはつまり、今年リリースされると思われるiOS 11では、64ビットのアプリしか使えなくなるということを意味しているのだろう。

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iOS 10.3 Beta 1から32bitアプリを実行するとこのような警告が出るようになった

 

64ビットアプリは64ビット機のiPhone 5sの時代から

Appleは世界初完全64ビット機となったiPhone 5sの販売開始時期から、64ビットアプリの取扱を始めた。それと同時に、Appleはこれまでもずっとデベロッパに対し、新しいアプリやアプリの更新の際には64ビットへのサポートを増やすように要求してきた。

 

iOS 9からは32ビットアプリを起動すると警告が出るように

AppleはこれまでApp Store内で32ビットアプリをサポートしてきたものの、iOS 9からは、ユーザが64ビット機で32ビットアプリを起動しようとすると、「”〇〇(アプリ名)”によりiPhoneの動作が遅くなる場合があります。開発元によるAppの互換性改善のアップデートが必要です。」という警告が出るようになった(例はiOS 10 日本語の場合)。

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iOS 10の日本語ではこのような警告が

 

昨年9月からApp Storeの大整理が始まった

昨年9月、AppleはApp Store内のアプリの大整理を行うことを宣言した。

整理される対象のアプリは、問題がある或いは長時間更新されていないアプリで、それによってApp Store全体のアプリの品質を引き上げるとされた。その後、App Storeでは5万近いアプリが整理され、削除された。

 

iOS 11では、32ビットデバイス(iPhone 5c、iPhone 5含む)もサポートされなくなるかも

iPhone 5c

将来のiOSでは64ビットしかサポートされないというが、もうほぼ時間の問題となりそうだ。そしてiOS 11では、32ビットデバイス、つまりiPhoneでいえばiOS 10でもサポートされていたiPhone 5やiPhone 5cが淘汰される可能性が高いということだ。

 

画蛇添足 One more thing…

Appleは32ビットアプリが使えなくなるのはiOS 11から、と明言しているわけではないので、100%そうと決まったわけではない。ただ、iOS 10.3からそのような表示になるということは、iOS 11に向けて準備を進めているように見えてしまうというわけだ。

もちろん、64ビットアプリだけになるのは来年のiOS 12からになる可能性もゼロではない。iPhone 5は特に往年の名デバイスだけに、最新iOSにできなくなるのは悲しいことだ(ほぼ毎年或いは2年に一回はサポートされるデバイスが減ってはいるのだが)。

記事は以上。

(記事情報元:9to5MacCult of Mac

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