3月にリリースされると噂されている、Appleの新型4インチiPhone【iPhone 5se】。本日も2つの外観デザインに関するリークがあった。
AppleはiPhone 6/6 Plusから既に4.7インチ/5.5インチiPhoneに主軸を移し、iPhone 5s/5c以降2年以上4インチiPhoneを更新していない。多くの人は今更Appleは4インチのiPhoneをリリースするのは変ではないかと感じているのではないだろうか。
しかしそれでも4インチiPhoneをリリースするAppleの動きにはやはり理由があったのだ。
iPhone 5/5sが2015年Q4にアメリカで最も使用率が高かったiPhone機種だった
最近モバイルデバイスに関するデータ収集をしているDevice Atlasが発表したネットワーク上のパケットに記載されている機種情報を分析したレポートの中で、2015Q4(第四四半期)にiPhoneの中での使用率が最も高かったのはiPhone 5/5sだということが判明した。
レポートによれば、iPhone 5/5sの後にiPhone 6/6 Plusと続いている。これを見れば、4インチのiPhoneにはまだまだ大きな市場が残っているといえるだろう。
最新機種のiPhone 6s/6s Plusは3位に
iPhone 6s/6s Plusは売れてはいるが、同時期のレポートの中ではiPhone 6/6 Plusの下の3位になっている。また大多数のヨーロッパの国々では、iPhone 4/4sのネットワークパケットが最新のiPhone 6s/6s Plusのものを上回っている。
サムスン(SAMSUNG)はGalaxy S5が最多
なおiPhone以外では、サムスン(SAMSUNG)のGalaxy S5がサムスンの中で使用率が最も高く、その使用率はGalaxy S6とGalaxy S6 edgeを足したものより多いという。
2015年はパケットの量でもiPhoneが安定して成長
ネットワークパケットの量からいえば、アメリカではiOSは昨年のQ1〜Q3までは成長してきたがQ4で成長が鈍化した。しかし2015年全体は2014年よりも4.86%上昇した。それに対してAndroidは1月から9月まで連続して落ち込んでいる。
2015Q4のデバイス販売数量でもiPhoneが半分以上を占め、圧倒的に強い結果に
Device Atlasによれば、AppleのiPhoneは去年のQ4のアメリカでのスマートフォンの販売数量の57.35%を占め、その次がサムスンだが10.36%しかなく、モバイル版Safariが2015年Q4で最も使われたブラウザで、55.98%を占めるという。
画蛇添足 One more thing…
2016年はどうなるか。。ファーウェイなどの急進が伝えられる中、Appleがどれだけ善戦できるか。【iPhone 5se】は案外アメリカや日本などでバカ売れするのかもしれない。インドなどの新興市場でも、価格をiPhone 5s並に抑えることで売れる可能性がある。
逆に、中国や香港、東南アジアなど動画を見るのが大好きなところでは、iPhone 5sのような4インチディスプレイのデバイスはあまり需要がないと思われる。
しかし現在はマーケティングを非常に重要視するAppleなら、アメリカで4インチデバイスがずっと売れているという情報は得ていたはずで、なぜ昨年や一昨年のiPhone 6s/6s Plus、iPhone 6/6 Plusの発売と同時に4インチのモデルも作らなかったのか、そしてなぜ今のタイミングでiPhone 5seをリリースするのか、少々疑問が残るところではある。
【iPhone 5se】はAppleとしては失敗したといえる廉価版iPhone【iPhone 5c】と同様、販売時期もその販売意図もなんとなくAppleっぽくない不思議な感じがする。例によって、株主の圧力だろうか。もちろん、まだiPhone 5seは噂レベルで完全に出ると決まった話ではないのだが。。
記事は以上。
(記事情報元:Device Atlas via Phonearena)