まるでロボコップ?香港から中国に一人でiPhoneを94台ももちこんだ男が逮捕

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中国の広東省深圳と香港は陸続きのため、大規模な密輸が行われていることは公認の事実。深圳と香港の間を密輸の貨物を持って行き来をする密輸請負人のことを中国語では”水客”という。その水客たちは日々たゆまぬ努力であらゆる手段を使って密輸をしている。今回のはなんとロボコップ?

多くの中国のメディアが伝えたところによれば、1月11日、香港と深圳の間のボーダーの一つ、福田口岸の中国側の入国審査場で、一人の赤いジャージと黒いパンツを履いた男が税関職員の注意を惹いた。その男はほとんど手荷物を持っておらず、買い物袋を二つ持っているだけだったが、歩く姿がとても不自然で、関節が硬く、まるで何かロボコップか重い荷物を身につけているかのようだった。税関職員が男を呼び止め、手荷物検査をしたところ特に問題はなかったが、金属探知機のゲートを通らせたところけたたましいサイレンが鳴った。

そこで税関職員が全身を検査したところ、なんと服の下の胸、腹、腰、脚などあらゆるところに大量のiPhoneを巻き付けていることが判明したのだ。しかもこのiPhoneはiPhone6やiPhone5sとまだ大陸では高値で売れる人気製品のみで、合計94台もあったという。これらはすべて併せると30万元の価値があるという。

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税関職員がこの男の持っていた身分証明書を調べたところ、男は香港人で、これまでも多くの密輸をして捕まっている常習犯で、いわゆる典型的な”水客”だった。基本的には物品に関税や増値税をかけている中国としては、このようなものを無申告で持ち込むことは脱税にあたり、立派な犯罪だ。そして深圳と香港の間のボーダーでは彼らの取り締まりが最も重要な仕事だ。

なお、12月から一ヶ月ちょっとの間で、福田口岸と皇崗口岸では、iPhoneが282台、CPUが888枚、SDカードが4,088枚、ICチップが2,500個、USBメモリが840個摘発されており、基本的には体積が小さくしかも単価が高いものが、徒歩で運ぶ”水客”の主な密輸品となっているようだ。

ところで、豆知識。
ちなみに、このような香港と中国の間の密輸の運び屋のことは”水客”、密輸品のことは”水貨”という。
さて、なぜ水なのでしょう?
香港や中国に長い人もあまり知らないが、実はこれは香港の羅湖や福田ボーダーの地下鉄の駅から一つ行ったところ、上水(Sheung Shui、しょんそい)という駅からとられている。基本的に密輸品や運び屋はここで集合するからだという。

記事は以上。

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