若干14歳の少年アプリ開発者、Billy EllisがApple Watchのクラックし、Apple WatchにiOS 4.2.1を走らせることに成功した。そのBilly Ellis君本人がその動画をYoutubeにアップして話題を呼んでいる。
iOS 4.2.1は2010年にリリースされた5年前のiOSだ。動画の中で、Billy Ellis君の仕込んだiOS 4.2.1はアイコンによって起動する。4.2.1Eと名付けられたアプリだ。そしてタッチスクリーンのスワイプによってぎこちないもののロック解除し、ホーム画面に進み、ホーム画面のスクロールをするところまでが公開されている。
- Apple Watch、watchOSは1.0.1だ。
- 右下の白いアイコンがそのアプリらしい。
- アプリが立ち上がり、アプリ名は4.2.1Eと表示される。EはEllisのEだろうか?
- 見慣れたあのアップルロゴマークが。。
- そしてApple Watch上でiOS 4.2.1が起動する。懐かしい画面だ。
- ロック解除のスライドバーをスワイプで右に移動すると。。(一回失敗する、動きはかなりぎこちない)
- iOS 4.2.1のホーム画面(Springboard)が表示される!!懐かしいスキューモーフィズムのアイコンだ。
- 更にホーム画面をスワイプして(ちなみにまた失敗する。。動きはやはりぎこちないが)次の画面(連絡先)も表示される。
- Youtubeの全動画はこちら。音は入っていない。
数日前、デベロッパのHamza SoodによってApple Watchがハッキングされ、アニメーションするオリジナルの時計画面を表させることに成功していた。また今年6月にはデベロッパNick LeeがApple Watch上で20年前のMac OS 7(System 7)を起動させることに成功している。今後もApple Watchのハッキングは続くのだろうか。
今回のBilly Ellis君によるApple WatchでiOS 4.2.1を走らせるというハッキングは、恐らくエミュレータのようなものを使っているため動きがぎこちないのだと思われるが、本来Apple Watchに搭載されているS1チップはiPhone 4相当の性能のプロセッサだといわれている。こんなに小さいマシンと画面でiOS 4.2.1が動作するのを見ると、技術の進歩を感じざるを得ない。そして何よりも驚きなのがこのハッキングを成し遂げたのは14歳の少年だということだ。Billy Ellis君の今後の活躍に期待したい。
Appleは秋にwatchOS 2をリリースする予定で、watchOS 2ではようやくデベロッパにもスタンドアローンで動作するアプリの開発を許可している。当然上記のようなアプリはAppleに許可はされないだろうが、将来的には面白いアプリが登場してくる可能性がある。
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