Appleは本日、Apple Watch(アップルウォッチ)の新たなプロモーション広告をリリースした。ロンドンのSelfridges百貨店の、24の直売店で3Dの花や蝶を使ってショーウインドウを設置したのだ。
デザイン雑誌《Wallpaper》が写真と詳細の設置方法について協力しており、樹脂整形による3Dプリントの方法で”3Dの花や蝶”を創り出したという。そしてそれぞれのショーウインドウに展示された花の図柄は、全て現在Apple Watchのウォッチスクリーンで選択可能な”花”と同じものになっているとのこと。
全てのショーウインドウは8種類の変化する花の図柄によって構成され、それぞれの図柄は拡大・縮小処理を施され、彫刻家や画家によって手作業で表面処理が施されているという。
今年の初め頃、Appleのヒューマン・コンピュータ・インタラクション主幹のAlan Dyeによって、Apple Watchのウォッチスクリーンのそれぞれの壁紙は全て心を込めて創られたものだという解説があった。中でもアニメーションの花、蝶、クラゲは全てAppleが自ら撮影し、特に花の写真は気を遣ったという。Appleは花が開くときの写真を実際に最初から最後まで撮影したといい、一つの花の撮影に285時間費やし、また24000枚以上もの写真を撮ったとのことだ。
ショーウインドウの花は、アーティスト達が8種類に分け、6000枚のそれぞれ寸法が違う花の絵を作ったという。
Appleは更にSelfridges百貨店にて、上の写真のような蝶をテーマにした“Chromosphere”というショーウインドウも制作している。
ちなみに、現在ロンドンのSelfridges百貨店では全てのバージョンのApple Watchがその場で買えるようになっているという。
画蛇添足 One more thing…
しかしAppleがいかに頑張って気合いを入れて宣伝をしてもSelfridges百貨店では全部の機種がその場で買えるほど在庫がだぶつき、全然売れていないことが露呈してしまっているApple Watch。
正直あのウォッチ画面のアニメーションにそこまで労力をかける必要があったのか。。あのApple Watchの小さいスクリーンではその努力もあまり報われなかったのではないかと思う(個人的な意見だが、表示される情報があまりに少なすぎて全く使う気にならない)。しかも全部写真を撮るなんてなんてアナログなやり方なんだろう。しかも、どれだけ時間と予算をかけたのか。あの小さいスクリーンに表示するレベルなら、3Dアニメーションにして、もっと色々なアニメーションを増やしてくれた方がよっぽどよかったかもしれない(花、蝶、クラゲだけじゃあまりに寂しすぎる)。そしてAppleはそんなところにコストをかけているからApple Watchの単価が高くなっているわけで、販売単価をもっと抑えてくれればよかったのに、とちょっと批判的なことを考えてしまったりする。今回の広告もどれだけお金をかけたのか。。
Apple Watchは毎日身につけるものということで多分にファッション要素を入れているということだが、普段Apple Watchの画面は表示されているものではない。気合いを入れるのはそこじゃなかったんじゃないかなあ、という気もする。もっとハードウェアのデザインや、ソフトウェアの安定性を増してからリリースした方が良かったんじゃないかと思う。
記事は以上。
(記事情報元:cnBeta)