Appleの2017年のWWDC(世界開発者会議、Worldwide Developer Conference)はパシフィックタイムの3月31日午前10時にその参加者の抽選が終了し、参加希望を出して抽選で当選したデベロッパは以下のようなAppleの領収確認メールを受け取っているはずだ。
Appleの確認メールには、パシフィックタイムの4月3日午後5時までに、当選者はクレジットカードからWWDCへの参加費1,599ドル(約17万8千円)が引き落とされることが明記されている。この価格はこれまでのWWDC参加費と同様だ(正直、高い!)。ネット上で出回っている情報によれば、既にクレジットカードから引き落としになっているデベロッパもいるようだ。
ここ数年、デベロッパ等によるWWDCへの参加希望者は増え続けているといわれており、参加したい人数がAppleのWWDCでの基調講演会場のキャパを大幅に超えるため、Appleは通し番号による抽選を行わざるを得ない状況だ。今年は5000人のデベロッパと、1000人のAppleのエンジニア及び幹部がこのWWDCに参加するという。
当ブログでもお伝えしたとおり、Appleは2月に既にWWDCの情報を公開している。今年のWWDCは6月5日〜9日の5日間で、場所はカリフォルニア州サンノゼのマッケナリー・コンベンションセンターで行われる。WWDC 2017では、最新のiOS【iOS 11】や、次世代のmacOS(恐らくmacOS 10.13或いはmacOS 11)、そして次世代watchOSやtvOSもお披露目されるのではないかとみられる。デベロッパは100以上ものテクノロジー関連会議やハンズオンテストなどに参加できる。
Appleは過去2年間、350名分のWWDC奨学金を支給してきた。昨年のWWDC 2016では、最少年齢の奨学金受領者のデベロッパは9歳で、オーストラリアのAnvitha Vijayちゃんだった。他にも各国にWWDC奨学金を受領したデベロッパがいる。
Appleは今年のWWDC 2017の奨学金の受領者人数を公開していないが、既に125名ものデベロッパがWWDCに参加するための旅費の援助を受け取っているという。
画蛇添足 One more thing…
単純計算すると、デベロッパ5000人x1人の参加費1,599ドルで799万5000ドル(約8億9千万円)がAppleの懐に転がり込むことになる。もっと大きい会場で行えば更に多くの収入と利益が見込めるのだろうが、恐らく社内スタッフの手配がそこまでいかないのだろう。
しかしセミナーをやるだけでそこまで儲かるとは、やはり価値を創造するのは大変なことなのだな、、と思ってしまう。更にそこに参加したデベロッパが有料アプリを作ってApp Storeで公開したら、その売上の半分近くをAppleが持っていくことになる。
ちなみに、WWDC 2017のテーマデザインにはパクリ疑惑があったが、すぐに解消されている。当ブログでもその話題を採り上げているので、ご興味があればぜひ。
記事は以上。
(記事情報元:9to5Mac)