Appleがサプライヤーリストを更新、台湾や中国大陸メーカーの明暗が浮き彫りに

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次世代iPhoneの少なくとも一機種、特にiPhone 10周年記念アニバーサリーモデル【iPhone 8】には有機ELディスプレイが搭載されるという情報はほぼ鉄板になってきた。そんな中、Appleは最新のサプライヤーリストを更新した。そのリストにはAppleの実に97%のサプライヤーの名前が挙がっており、同時にメーカーが支給しているAppleの材料・部品やアッセンブリなどの製造地点も公開されている。

Apple サプライヤー責任
写真:Apple公式サイト サプライヤー責任のページより

世界三大液晶パネルメーカーの友達光電がAppleのトップ200サプライヤーリストから脱落

そして今回のリストでの大きな変化としては、Appleのトップ200サプライヤーリストの中から、世界三大液晶パネル製造メーカーとして知られている台湾の友達光電の名前が削除され、逆に美光(マイクロン・テクノロジー、Micron)が入った。その他にも、谷崧精密工業と兆利科技がAppleのトップ200サプライヤーの名前が消えてしまっている。

 

代わりに中国大陸メーカーがランクイン

友達光電がトップ200サプライヤーリストの中から名前が消えたことは、驚きに値することだ。では、その代わりとなったのはどのメーカーだろうか?業界内部の情報筋によれば、友達光電がAppleのサプライヤーから外れた後、台湾のディスプレイパネルメーカーは完全にAppleのサプライチェーンから外れたといい、その代わりに中国大陸のパネルメーカー、BOE Technology(中国語では京東方、以下BOE)がサプライチェーンに入ったという。

ちなみにBOEはiPhoneの液晶パネルを製造しているメーカーだ。このBOEは更にAppleへの提供製品の幅を広げようとしており、昨年MacBook Airへのディスプレイ提供も噂されていたり、またAppleがMacBook京東方で有機ELのテストをしていたことは当ブログ記事でもご紹介したとおりだ。

 

友達光電のMacBook Air用ディスプレイの製造も打ち切りか

またAppleはタッチパネルのサプライヤーとして台湾のTPK-KY(辰鴻)、GIS-KY(業成)に主に発注しているが、ローエンドのディスプレイパネルについてはiPad 2のディスプレイパネルから群創に発注している。

そして昨年前半には友達光電がAppleの入門レベルのノートブック型コンピュータ、MacBook Airのディスプレイを唯一製造していたが、その購買数量は少なく、昨年後半は購買数は0となり、そして今年になってトップ200サプライヤーリストから外された形となった。

なお、現在Appleのノートブック型コンピュータのディスプレイパネルは韓国のLGディスプレイとサムスン(SAMSUNG)ディスプレイからの購買となっている。

 

中国大陸と台湾のメーカー、Appleのトップ200サプライヤーリストで数社が入れ替わり

なお、中国大陸と台湾のメーカーのみでいえば、他に雙鴻、國巨、健鼎、精技の4社がトップ200サプライヤーのリストに入り、友達光電を含む3社がそのリストから落ちた形となり、明暗が分かれた。現在台湾メーカーは以下の39社がトップ200サプライヤーに入っている。

可成、嘉聯益、日月光、雙鴻、奇鋐、正隆、正崴、仁寶、華通、正美集團、達方、台達電、台郡、富佑鴻、鴻騰精密、玉晶光、鴻海、英業達、大立光、光寶科、美律、南亞塑料、和碩、致伸、廣達、瑞儀、新日興、新普、精元、台湾穗高科技、台積電、TPK、健鼎、晶技、欣興、耀華、緯創、國巨、臻鼎

記事は以上。

(記事情報元:WeiPhone

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