Ming-Chi Kuo:MacBookのシザースイッチ機構キーボード付モデルは2020年中旬にリリースか

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AppleのMacBookシリーズは、現行機種は全てバタフライキーボードを採用していますが、全てのバタフライキーボードが無償修理・交換対象であることが示すように、品質的な問題があることで知られています(実際に、私個人の今年買ったばかりのMacBook Proでも不具合が出始めています)。Appleはもちろん、その修理コストを削減するため、またよりよい製品の開発のため、シザースイッチ機構キーボードを採用するとアナリストから報告されています。しかしそのシザースイッチ機構キーボードを搭載したMacBookシリーズがいつリリースされるかについては、情報が錯綜しています。

16-inch-MBP-concept
MacRumorsによるMacBook Pro 16インチのコンセプト画像

昨日の著名なApple関係のアナリストでTF International Securities(天風国際証券)のMing-Chi Kuo(郭明錤)氏のレポートによれば、情報元を明かしてはいませんが、そのシザースイッチ構造キーボードを搭載した新しいMacBookシリーズは2020年半ば、7月頃発売予定とされています。なお、このシザースイッチ機構の供給元をiPhoneの組立委託先でもある台湾ウィストロン(Wistron、緯創資通)とされています。そしてウィストロンの生産計画では、2020年の第2四半期の後半、または第3四半期の初めにAppleに納品するように設定されているということです。

Kuo氏はレポートの中で、MacBookシリーズの画面サイズについては触れていませんが、シャーシのサイズを変えずにベゼルを狭くすることでサイズを大きくし、従来の15インチサイズの筐体に16インチディスプレイを搭載したモデルが登場するというのがこれまでの噂でした。当ブログでもお伝えした通り、Digitimesは10月中にリリースされるとしていましたが、本日AirPods Proが販売開始されたばかりの状況で、残りあと1日でリリースされる可能性は低いものと思われます。さすがにガセネタでしたかね。。

また、12インチ無印MacBookのようなミニマムな小型ディスプレイモデルも復活するかもしれません。

リリース時期については、今年7月にMacBook製品が更新され、Retinaディスプレイが搭載されたMacBook Airが登場し、MacBook Proからはファンクションキーモデルが廃止され、Touch ID付きのTouch Barモデルに統一されたばかりです。7月というのが一つのMacBookの更新時期として今後は定着するのかもしれません。

16インチMacBook Proについては既にクアンタ(Quanta、廣達電腦)で組立が始まったという情報もあり、最初に高級モデルからより堅牢なシザースイッチ機構キーボードに切り替え、その後従来モデルのMacBook Pro、そして廉価なMacBook Airへと徐々に採用していくという流れも考えられます。

ちなみにKuo氏はシザースイッチ機構キーボードの部品供給元をウィストロンとしていますが、かつてはSunrexがそのスイッチメカニズムを提供するとしていました。もしかしたら、開発や製造の遅れがあってサプライヤーの切替があったのかもしれません。

冒頭に書いたとおり、私のMacBook Pro 13インチのバタフライキーボードもnとmとスペースキーが時々勝手に2回入力されたり、入力が飛ばされたりする不具合が出始めています。長く付き合うつもりでUltimate Modelを買ったのですが、来年以降シザースイッチ機構キーボードモデルが出たら買い替えるかもしれません。。

記事は以上です。

(記事情報元:Apple Insider

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