iPhone 7はチップレベルのEMIシールド技術導入でバッテリ持続時間とWi-Fiが強化され、人体への電磁波の影響も軽減か

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Appleの次世代iPhone【iPhone 7】に関するニュースが最近頻発されている。今回は【iPhone 7】がその搭載チップに電波障害(=EMI、ElectroMagnetic Interference)の影響を少なくする技術を導入するというニュースが韓国のメディアから入っている。Appleは既に2つの韓国の専門業者に外部委託(OSAT)する予定のようだが、どうやらこれは一朝一夕で実現するものでもないものらしい。

iPhone-internals

Appleは各種チップにEMIシールド技術を施すことで電波障害を減らして動作効率をあげ、人体への電磁波の影響も軽減

韓国のテックメディアETNewsの報道によれば、Appleは電波障害(EMI)のシールド(遮蔽)技術を応用しようとしているところで、この技術は例年通りにいけば今年9月リリース予定の新型iPhone【iPhone 7】に採用されるようだ主要な電子部品をEMIシールドによって隔離することで電波障害(電磁波干渉)を少なくし、iPhone 7の様々な動作効率をあげるというもので、人体に対する電磁波の影響を少なくすることもできるという。

 

Apple、EMIシールド技術を韓国の2つの専門業者に外部委託予定か

ETNewsは、AppleはこのEMIシールド技術をiPhone 7の基板上のデジタルチップ・無線通信チップ・コプロセッサ等主要なチップに応用しようとしていることを伝えており、同社はこのEMIシールド技術を韓国にあるSTATS ChipPACとAmkorの専用パッケージ工場2社にiPhone 7用の基板のEMIシールド技術を外部委託する予定で、現在その準備が進められているという。

韓国のAmkor Technologyの工場内部。Photo by 台湾TechNews
韓国のAmkor Technologyの工場内部。Photo by 台湾TechNews

 

チップレベルへのEMIシールド技術導入の理由は無線チップなどが高性能化することでEMIが増加しているため

報道によれば、これまでこのEMIシールドテクノロジーは基板上のプリント回路やコネクタに使われていたが、Appleはこのテクノロジーを主要なチップにも応用する。EMIシールド技術を使用する範囲が広がる原因は無線通信チップとデジタルチップの高性能化によって電波障害が増加しているからとのこと。

 

EMIシールド技術はバッテリー持続時間の延長にも役立つ?

そのほかにも、このEMIシールド技術を使うことで、iPhone 7内部の部品モジュールのパッケージを更に精緻にしてチップ密度を高めることによってバッテリー容量を増やすことができるため、バッテリー持続時間にもよい影響があるという。

 

新しい技術の導入はiPhone 7のコストアップの原因に。。

但し、EMIシールド技術を施すことによって、チップ製造コストはあがってしまうという。そうなると、iPhone 7シリーズはiPhone 6sシリーズより価格が高くなってしまう可能性もある。

もちろんEMIシールド技術に限らず、iPhone 7はメジャーバージョンアップだけに本体そのもののデザインにも大幅なてこ入れが行われ、その他にもメインチップやカメラ性能もグレードアップされるとみられるため、全体的な価格上昇はあり得るだろう。しかし既にiPhone全体の販売台数の伸び率が停滞気味のため、ここで更に値上げとなると販売台数の減少に拍車がかかってしまうかもしれない。

記事は以上。

(記事情報元:台湾TechNews韓国ETNews

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